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ゆっくり昔話オープニング曲(1番) まりさ~良い子だ内臓(わた)だしな~♪ 今も昔もかわりなく~♪ 虐待お兄さん(おに)の情けの子守唄(レクイエム)~♪ 遠い~永遠亭(やしき)の~も~の~がた~~りぃ~いぃぃぃ♪ 雪ゆっくり むかしむかし、あるところに普通のお兄さんが住んでいました。 ある冬の日お兄さんは雪山で遭難しましたがゆっくりちるのに助けてもらい命拾いしました。 別れ際にゆっくりちるのはお兄さんに言いました。 「自分に遭ったことを誰かに話したら殺す」と。 翌年の冬。お兄さんが遭難した時と同じくらい寒い日でした。 お兄さんが家で暖をとっているとドンドンと戸を叩く音が聞こえてきました。 一体誰だろう?と思い戸を開けるとそこにはあの時のゆっくりちるのが立っていました。 「ちるのはたびのとちゅうぐうぜんたどりついたんだよ。みちにまよったからひとばんとめてね!」 実はちるのはお兄さんが自分のことを他人に喋ってないか監視するために旅人の振りをして近づいたのでした。 「君あの時のちるの?よくわからないけど泊まっていく?」 ちるのの変装は一発でばれてしまいましたが、お兄さんは昔の恩もありしばらくちるのを泊めることにしました。 しかし所詮ゆっくりと人間、まったく恋仲にはなりませんでした。 やがてお兄さんにも人間の恋人ができ、ちるのは段々邪魔者扱いされるようになりました。 夏の暑い日。とうとう痺れを切らしたお兄さんはちるのを家の外に投げ捨て中から鍵をかけました。 「ゆっくりいれてね!ちるのをすてないでね!」 ちるのが泣き叫びますが戸は開きません。 暑さに弱いちるのはやがて日射病にかかりそのまま死んでしまいました。 めでたしめでたし。 ちぇんとぱちゅりー むかしむかし、あるところにとても素早いゆっくりちぇんととても遅いゆっくりぽちゅりーがいました。 ある時ちぇんはぱちゅりーに言います。 「ぱちゅりーはどんそくなんだねーわかるよー」 怒ったぱちゅりーはちぇんに決闘を申し込みます。隣の山頂まで競争し、自分が勝ったら土下座して謝れ、と。 翌日。二匹は競争しますがぱちゅりーは素早いちぇんにどんどん引き離されていきます。 「どくそうたいせいなんだねーわかるよー」 半分ほど道を進んだところでちぇんは楽勝だと思ったのか居眠りしてしまいます。 「ぐおーすぴーふぐしゅー…い、いぎゃあああ!」 突然の激痛に目を覚ますちぇん、いつのまにか野生のれみりゃに頭からかじられていました。 「もぐもぐ…あまあまおいしいどー」 「い゛だい゛よ゛お゛お゛お゛お゛!ゆ゛っ゛ぐり゛や゛め゛でね゛え゛え゛え゛え゛!」 普段だったら素早く逃げるのですがれみゃに押さえつけられているので逃げることができません。 哀れちぇんはれみゃに食べられて死んでしまいました。 「ゼハッ!ゼハッ!も、もうすこしでさんちょうだよ…」 ぱちゅりーはゆっくりとした足取りながらも着実に進み、ついに山頂までたどり着きました。 「か、かったよ。ちぇんかった。これであんしんしてみらいにかえれるね…ぐほっ!おげええええ!」 普段運動をしていないぱちゅりーに山登りは過酷過ぎました。 山頂について安心したのか今までの疲れがどっとでてしまい、 咳き込んだ拍子に大量の餡子を吐いてしまい死んでしまいました。 めでたしめでたし。 醜いれいむの子 むかしむかし、あるところにゆっくりれいむの一家が住んでいました。 しかし両親がれいむ種にもかかわらず一匹だけ金髪のれいむが混じってました。 「そのかみのけげひんないろだね、このいんばいが!」 「りぼんのないきもちわるいれいむとなんかあそんであげないよ!」 「うわーん、にゃんでみんにゃいじめるのー」 金髪のれいむはみんなと姿が違ったため虐められていました。 ある日、偶然通りがかった旅ゆっくりぱちゅりーから自分はれいむ種ではなくありす種であることを教えてもらいます。 実は金髪のれいむ(ありす)は昔今の両親から拾われた子だったのです! ありすは本当の親を探すため旅に出ました。本来なら単行本10冊分くらいの長編なのですが短編集なので省略します。 つらい旅の末ありすはついに本当の親とめぐり逢います。本当の親はまりさ種のゆっくりでした。 「おきゃーしゃーん、あいちゃかったよー!ぐべっ!」 嬉しさのあまり母まりさに飛びつくありす。ですがあっさり吹き飛ばされてしまいます。 「ありすのこはしね!おまえなんかれいむのこじゃないぜ!」 ありがちな話ですが、ありすはまりさがレイパーありすにレイプされて生まれた子でした。 「ゆっくりしね!ゆっくりしね!ゆっくりしね!」 何度も何度も母親に踏みつけられ、哀れありすは死んでしまいました。 めでたしめでたし。 ゆっくり太郎(山編) むかしむかし、あるところにお爺さんとお婆さんが住んでいました。お爺さんは山へ芝刈りに、お婆さんは川へ洗濯に行きました。 お婆さんが洗濯をしていると山の上からどんぶらこっこ、どんぶらこっことドスまりさの死骸が流れてきました。 まんじゅうじゃけえ食えるじゃろ、と思ったお婆さんはドスまりさの死骸を家に持ち帰りました。 お爺さんがドスまりさの死骸を包丁で切り開くとなかから子ゆっくりまりさが出てきました。 「ゆっ!おじいさんはかわいいまりさにたべものをよういするんだぜ!」 子供がいないお爺さん達は子まりさにゆっくり太郎という名をつけ飼うことにしました。 それからのまりさはペットとして怠惰な暮らしをしていましたが、ある日仲良しの野良れいむが死んでいるのを見かけます。 近くにいる野良ゆっくり達の話を聞くと3丁目のお兄さんに虐殺されたそうです。まりさの怒りが天を突きました。 まりさがお兄さん退治に行くというとお婆さんはピクニックかえ?と言いきび団子を持たせてくれました。さあ冒険のはじまりです! お兄さんのところへ向かっている途中。一匹の犬に出会いました。犬はまりさの持つ団子を物欲しそうな目で見つめています。 「いぬさん!だんごをたべさせてやるからおれのけらいになるんだぜ!いっしょうばしゃうまのようにはたらくんだぜ!」 犬はあっという間にまりさの団子をたいらげ、まだ足りないのかまりさの体をかじり始めました。 「いでででで!やめるんだぜ!おれはたべものじゃないんだぜ!」 その時、どこからともなく猿がやって来たかと思うと爪でまりさの目をえぐり食べてしまいました。 「う゛ぎゃ゛あ゛あ゛あ゛ばり゛ざの゛づぶら゛な゛お゛め゛め゛があ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」 おこぼれに預かろうと空からカラスが飛んできてまりさの体をついばみます。 「や゛べでね゛!や゛べでね゛!ばり゛ざばお゛い゛じぐな゛い゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛!」 哀れまりさは3匹に食べられ死んでしまいました。 まりさを食べて満足した3匹は家に帰ります。 「お、お帰り。今日は3匹そろってお帰りかい。」 待っていたのは虐殺お兄さん。実は3匹はお兄さんのペットだったのです。 今日も村は平和でした。 めでたしめでたし。 ゆっくり太郎(海編) むかしむかし、ある海岸近くでゆっくりにとりがほかのゆっくり達に虐められていました。 「みかけないゆっくりね。とかいはじゃなくてなんだかゆっくりできないわ」 「きもちわるいゆっくりはしぬんだぜ!」 「ゆっくりやめてね!ゆっくりやめてね!」 その時偶然ゆっくりれみゃが通りがかりました。ちぇんとぱちゅりーに出てきたれみりゃです。 「う~!た~べちゃうぞ~!」 「まりさはまずいからありすを…ぐぎゃあああ!」 「とかいはなわたしをたべようだなん…ひぎぃ!」 お腹が空いていたれみりゃはにとりを虐めていたゆっくり達を全て食べてしまいました。 自分のことを助けてもらったと勘違いしたにとりはれみりゃを竜宮城へと招待します。 「う~♪れみりゃはこ~まかんへいくど~♪」 れみりゃはにとりに乗って海へと潜ります。やがて竜宮城の前まで辿り着きました。 「もうすこしでりゅうぐうじょうだよ…ってうぎゃああああ!」 水に弱いれみりゃは溶けて死んでいました。腕だけが残ってにとりの体を掴んでいます。 「ゆっくりはなしてね!ゆっくりはなしてね!」 死体に掴まれているという恐怖からにとりはでたらめに暴れまわります。 やがて人食いザメの住む海域に紛れ込んでしまい、サメに食べられ死んでしまいました。 めでたしめでたし。 ゆっくりの恩返し むかしむかし、あるところに愛でお兄さんが住んでいました。 お兄さんが山を歩いていると罠にかかっているゆっくりみょんを見つけました。 「ちーんぽーちーんぽー…」 巨大な虎バサミに挟まれみょんは瀕死です。可愛そうに思ったお兄さんはみょんを罠から出してあげようとしました。 「ちーんぽ…みょぉぉぉぉぉ!」 みょんの体には罠が食い込み皮がズタズタに破れていましたが、皮肉にも罠に挟まれていたことにより餡子の流失が防がれていたのです。 罠が外れ体を圧迫するものがなくなったみょんは傷口から大量の餡子を噴出し死んでしまいました。 死んでしまったみょんは恩返しをすることができませんでした。 めでたしめでたし。 めいりん姫 むかしむかし、あるところにめいりん姫というたいそう綺麗なゆっくりがいました。 「…」 ん?どうしたんですかめいりんさん?浮かない顔して。 「…!」 どうせ自分も殺されるんだろうって?じゃあめいりんさんは死なずにハッピーエンドにしてあげますよ。 「~♪」 ある日めいりん姫は山で遭難している王子様を発見します。王子様は気絶していましたがとてもかっこいい人間でした。 王子に一目惚れしためいりん姫は気絶した王子様をふもとの山まで届けてあげました。 それからは王子様のことを思う日々。いてもたってもいられなくなっためいりん姫は魔女に相談しました。 「へっへっへ、おまえのこえをよこすんだぜ。そうすればかわりにどうたいをあげるんだぜ。」 めいりん姫は魔女と取引し胴体を手に入れました。これで王子様と結ばれることができる! めいりん姫はすぐに王子様のところに向かいました。 しかし運悪く途中で虐待お兄さんに捕まってしまいます。お兄さんはこう言いました。 「うわー胴体つきのゆっくりめいりんなんて珍しいな。これで一儲けできそうだ。」 お兄さんはめいりん姫を使って見世物小屋を開きました。お兄さんは檻の外からめいりん姫を虐めます。 夜にも珍しい胴体つきめいりんと虐待ショーにみんな大喜び! 虐待お兄さんは大儲けでとってもハッピーになりました。 めでたしめでたし。 おまけ 醜いれいむの子にでてきた旅ぱちゅりーとめいりん姫にでてきた魔女まりさがここにいました。 「ちょっとごつごうしゅぎすぎるわよ」 「ここはなにもなくてつまらないんだぜ」 二匹は今までの話の中で運良く不幸にならなかったゆっくり達です。しかしこれから人間に虐待されてしまいます。 「うそいわないでね、どこにもにんげんなんていないよ」 「まりさをいじめられるものならいじめてみろだぜー」 実は語り部は虐待お兄さんだったのです!お兄さんは素早く2匹を捕獲してしまいました。 「ゆべ!もうはなして!おうちかえるー!」 「ゆっくりやめてね!ゆっくりやめてね!」 「ヒャァ!虐待ダアアァ!」 過去作 ゆっくり転生(fuku3037.txt~fuku3039.txt) ゆっくりくえすと(fuku3068.txt) ともだち(修正)(fuku3103.txt) ANCO MAX(fuku3178.txt~fuku3179.txt) 利口なゆっくりと賢いゆっくり(fuku3386.txt) このSSに感想を付ける
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ゆっくり。その響きは嫌いではない。 私もどちらかといえばゆっくりした人間であるからかもしれない。 10年ほど前であろうか。 世の中でゆっくり種という謎の生物が発見され、その後爆発的に繁殖したと聞く。 しかし当時それを見たことのない私には、まったく実感の無い話であった。 その数年後、こんなゆっくりした私にも愛する人ができた。 妻と結ばれ、子を授かり、ゆっくりと平凡ながら幸せな生活を送るようになっていた。 丁度その頃に初めて、ゆっくりという生物を目撃した。 そのゆっくりは家族で楽しそうに野原を駆け回っていた。 後で調べたところ、ゆっくりれいむという種別だったらしい。 見た瞬間は正直面を食らった気分になったが、あまりに楽しそうなその姿を見てこちらも和んだ。 散歩に来ていた私と家族は、ゆっくりれいむ家族に食事を分け与え、ゆっくりとした時間を満喫した。 その後は私も妻も育児と仕事に必死で、ゆっくり達と出会う事も無くなっていたが、、 そんな思い出もあって、ゆっくり達に悪い印象は無かったと言い切れる。 しかしさらに数年後のある日。転機が訪れた。 その日は我が子が風邪をひいて寝込んでいたこともあり、いつもより早めに仕事を切り上げた。 栄養のつくもの食わせてやろうと、市場によっていつもより良い野菜と果物を購入して帰宅した。 ……私はただただ、呆然とした。 庭の畑が何者かによってぐちゃぐちゃに荒らされており、その横では妻が倒れていた。 幸い、気を失っているだけということはわかったが、その時点で私は気が動転していた。畑は妻が趣味と実益を兼ねて始めた小規模な物だったが、我が家の大事な食料源でもあった。 その後、無造作に家の扉が開かれているのに気づき、急いで中を確認しに入った。 強烈に悪い予感がした。 ……私はただただ、呆然とした。 4尺はあろうか。 ゆっくり種としては突出して重量感のあるその物体は我が子の寝床でドスンドスンと激しく跳ね続けていた。 「ゆっくりしようよ! ゆっくりしようよ!」 巨大なゆっくりれいむが大きな声でそう言っていた。 ……私はただただ、呆然とした。 その寝床には風邪をひいて高熱で倒れた我が子が横たわっていたはずだ。 私は寝床の上で跳ねているその物体に全力で体当たりし、寝床の上からどかした。 「れいむになにするの! ゆっくりできないひとはでていってね!」 その物体が何やら抗議してきたようだが、私の耳には入ってこなかった。 ……私はただただ、呆然とした。 我が子はやはり寝床で横たわっていた。息も絶え絶えに。 「ぜんぜんゆっくりできないよ! おうちかえる!」 そう言った巨大なゆっくりれいむはいつの間にかどこかへ消えていった。 ……私はただただ、呆然とした。 その後落ち着きを取り戻すまでは時間がかかった。 妻が起きてきた所でハッと我を取り戻し、医者を呼んだ後に妻に事情を聞くことにした。 曰く、突然巨大な物体が大事な畑を荒らしているのに気づき、それを阻止しようと畑にでて口論になったところ、その物体に体当たりを食らわされて失神してしまったらしい。 ゆっくり種の体はやわらかい。しかしあれだけ重量感があれば話は別だ。 あんなのに体当たりされたり、上で飛び跳ねられたら…… 大の男ならまだしも、女子供は命が危ないことは明白である。 そして事実……我が子は事切れてしまった。 医者は間に合わなかったが、間に合っても手の施しようは無かったかもしれない。 数日もすると、事実に耐えられなくなった妻は気をおかしくしてしまい、当分実家で預かってもらうことになった。 私もしばらく茫然自失となり、職を解雇されるまで至ってしまった。 そんな私がゆっくり種を憎む側の人間になるのに、さほどの時間はかからなかった。 しかし時として好機は来るものである。 近くの山にゆっくり加工所が開設されたのである。 私はそこの日雇いから入り、事あるごとに研究所に顔を出し、ゆっくりの生態について学ばせてもらった。 それから5年の月日が経ち、私はゆっくり加工所の研究員として活躍するに至っていた。私はこの5年間、ゆっくり種についての知識だけをひたすら溜め込んだ。 たった1つの目標のためなら、どんな事も苦にならなかった。 その中で、例の巨大なゆっくりれいむについてわかったことがある。 明らかにゆっくりとしては規格外のその巨体は、やはり突然変異的な物である。 環境汚染か、相当な悪食だったか、その辺りの理由が重なって産まれてきた、 生まれながらにしての巨体。 あんな化け物は恐らくこの地域には他にいないであろうことも予想できた。 そんな化け物の餡子はとてもじゃないが人間の食事に出すことなどできない。 何が混ざっているかわからない、極めて粗悪な餡子であるという仮説もたった。 日々研究を続けていた私も、ついに運命の出会いを迎えることになった。 野生のゆっくり種の生態調査のために出かけた山中で見つけた巨大な洞窟の中にゆっくりの巣を発見した。 遠目に見てもわかる。身の丈4尺はあろう、ゆっくり種としては突出して重量感のあるその物体。 あの日から一時として目から離れなかった醜悪な光景。 忌まわしき巨体がその子供達と思われる小さいゆっくり達と共に、ドスンドスンと跳ね続けていた。 子供達は通常のサイズな辺り、やはり突然変異なのか。 「ついに……見つけた……!」 私の本能が反応した。間違いなく奴であろう。 この時私の浮かべた笑みは、傍から見れば薄気味悪い事この上なかったであろう。 職場に戻るや、私は研究準備のため1週間の休暇を願い出た。 5年間土日もまったく休まずに研究を続けていた私が、である。 私の上長は急な願いにも関わらず、快く休暇を与えてくれた。 その日は早めに仕事を切り上げ、加工場で不要になった餡子を分けてた後に、早速先ほどの洞窟に向かった。 「ごめんくださーい、ちょっと中でゆっくりさせてもらいますよー」 私は洞窟の入り口でそう告げると、ゴザを広げて座りこんだ。 「「「ゆっ!?」」」 相変わらず洞窟の中を跳ねている子ゆっくり達が反応し、サッと親ゆっくりの後ろに隠れてしまった。 「おじさんだれ? ゆっくりできるひと?」 「ここはれいむたちのおうちだよ。 ゆっくりできないひとはでていってね!」 「ゆっくりできるひとなら、たべものをもってきてね!」 いきなり食料の要求ときた。しかしそんなことは想定済みである。 その時ふと例の巨大な親ゆっくりが声をかけてきた。 「おじさん、どこかであったことある?」 私は心底慌てたが、なんとか取り繕う。 「ははは、初めてだよー。キミ、すごくおおきいねー。」 我ながら白々しいが、ゆっくりには充分だったようだ。 「えっへん」 褒められていると思ったようだ。皮肉もこめたのだが全く通用するわけもない。 しかし、その愚かな点も今はありがたい。さらに追い討ちをかけることにした。 「さあどうぞ、甘くて美味しいよ! ゆっくりたべていってね!」 工場で分けてもらった餡子を取り出し、地面にぶちまけると、母ゆっくりの後ろに 隠れていた子ゆっくり達が、目にも見えない速さで食いついてきた。 「うっめ、メッチャうっめ、これ」 「むーしゃ、むーしゃ」 「はふはふ、あまあま」 気づけば、一番疑っていた親ゆっくりが我先にと餡子に食いついている。 餡子の正体を知れば少しは動揺するのだろうか。それとも理解すらしないだろうか。 「おじさん、いいひとだね!」 「ゆっくりしていってね!」 「これおいしいから、もっといっぱいもってきてね!」 完全に気を許したようだ。しっかり食料を要求する辺り、どうにも分かり合えない気もしたが、もはや分かり合う必要も無いであろう。 日も落ちてきてそろそろゆっくりの行動時間もわずかだ。 早く計画を実行したい私は少し強引ながら、次の行動に移った。 「でもごめんね、ここではあんまりゆっくりできないんだ。おじさんがゆっくりできる所があるから、そこに行ってゆっくりするよ。」 「ゆっ!?」 「ゆっくりできるの!?」 「ゆーっ!ゆっくりしたいよ!」 「つれていってー!つれていってー!」 ありがたいことに、まんまと乗ってきた。 私はゆっくりれいむ一家を我が家に招待し、畑で取れた野菜を煮物にして食べさせてやった。 隠し味には少々睡眠薬を盛ってやった。明日からが楽しみである。 翌日。 寝室にいた子ゆっくり達が目を覚ました。 「「「ふぁー、すっきりー」」」 随分と熟睡されたようで何よりである。 「お? 起きたようだね。寝心地はどうだったい?」 心底どうでもいいのだが、一応軽く声をかけてみると反応が返ってきた。 「「「おじさんだれ?」」」 ……これだ。 ゆっくりを飼っている愛好家達はどうやって主人の事を覚えさせたのであろう。 あるいは強い心的外傷でも与えてやれば、嫌でも忘れられなくなるのであろうか。 私がこやつらの親ゆっくりを一時でも忘れたことが無いように。 邪悪な気持ちが噴出してしまう前に話を進めなければならない。 「おじさんはね、君達のお母さんのお友達だよ。」 「「「……ほんとに?」」」 今のこやつらにとって、私は初見の人間でしかなくなったためか、やはり警戒されている。面倒なことこの上ない。 「本当だよ。今はお母さんが食べ物を探しにいっているからね。戻ってくるまで、ゆっくりしていってね!」 その言葉に子ゆっくり達の体はピクンと反応し、強張った表情も一瞬にして氷解した。 「ゆっくりー!」 「ゆっくりまっているね!」 「おじさんもゆっくりしていってね!」 単純で扱いやすい。 食や住処への異常な貪欲ささえ見せないでくれれば、かわいい愛玩動物になり得るのかもしれない。 しかし今はその貪欲さを利用させていただく。 まずは食べ物を与えて手懐け直す必要があるため、私は子ゆっくり達の食事を用意した。「うっめ、メッチャうっめ、これ」 「むーしゃ、むーしゃ」 「はふはふ、あまあま」 まったく意地汚い。もっとゆっくり食せばいいのに。 一通り食べ終わってゆっくりしている子ゆっくり達の警戒心が薄れている内に、さらなるゆっくりを与えてやることにした。 「ところで君達、もっとゆっくりできる所があるんだけど、行ってみるかい?」 加工場に勤務する者にとって、もはや常套句である。しかしそれゆえに効果は高い。 警戒心の無くなった子ゆっくり達の反応は異常に速かった。 「もっとゆっくりできるの!?」 「ゆーっ!もっとゆっくりしたいよ!」 「とっととつれていってね!」 どうしてこうも苛立たせるのか。これに関しては天賦の才能なのであろうか。 しかし、私は苛立ちを押さえ、とっとと畑の一角に子ゆっくり達を案内してやった。 「さあ、ここが新しいおうちだよ。これからはずっとここでゆっくりしていってね!」 私が一晩かけてこやつらのために作った、ゆっくりれいむを模った特製の小屋である。 「ゆーっ!」 「おかあさんにそっくりー!」 「いっぱいゆっくりしていくね!」 予想以上の大好評。作った甲斐があるという物だ。感謝の言葉のひとつもないが。 子ゆっくり達は早速家に駆け込むと、すやすやと眠りについた。 それも仕方ない。満腹な上にゆっくりを保障された空間が確保できたのである。 自画自賛になってしまうが、この子ゆっくり達がこれ以上ゆっくりできる空間は他には無いと断言してもいいだろう。 ……何せ母親の胎内なのだから。 昨晩、ゆっくり一家を眠らせたあと、一晩かけて親ゆっくりの体に手を加えた。 体内につっかえ棒を埋め込み、口内に一定のスペースを保てるようにした。 舌も下あごに固定し動かないようにした。おそらく喋ることも適わないだろう。 仕上げに口には扉を設置した。ゆっくりハウスの完成である。 ……ここまでやっても目覚めないことに、むしろこちらが戸惑ったのであるが、それは余談である。 やや突貫工事となってしまったが、おかげで安心してゆっくりできる環境を子ゆっくり達に提供してやることができた。 事実、子ゆっくり達はゆっくりハウスの中で「ゆー……ゆー……」と寝息を立てている。 ……一方の親ゆっくりは子供達を飲み込んでしまわないように必死であろう。 子ゆっくり達が親ゆっくりの口内に入っていく瞬間の親ゆっくりの表情は私の心に爽快感を与えてくれた。こんな気分は何年ぶりだろうか。 その夜は前日の徹夜の影響もあり、久々にゆっくり眠ることができた。 翌日、また子ゆっくり達が騒ぎだした。 母が帰ってこない、食事が無い、と。 実際は母は身近にいるし、食事も新しい住居の内部にあるのだが…… しかしまだまだ子ゆっくり達にはゆっくりハウスでゆっくりしていただきたいので 仕方なく食事を与えることにした。 「おじさんだれー?」 ……またか。 「ここはれーむたちがみつけたおうちだよ!ゆっくりできないひとはかえってね!」 ……いい加減にしろ。 「いっしょにゆっくりしたいなら、はやくたべものをもってきてね!」 ……この場で踏み潰してやりたい。 しかし再び湧き上がる邪悪な気持ちを、ここで発散してしまっては台無しである。 私はゆっくりハウスを作る際にできた副産物を、今日も振舞ってやった。 「うっめ、メッチャうっめ、これ」 「むーしゃ、むーしゃ」 「はふはふ、あまあま」 昨日今日と与えた食事は餡子である。 人間が食すには粗悪すぎる餡子だが、ゆっくり達には気にならないようだ。 子ゆっくり達の食事量を考えれば2~3日分になるであろう量がとれた。 あまり取りすぎては親ゆっくりが死んでしまうので、最小限にとどめたのだが、 それにしてもこの量である。 無駄に巨大な親ゆっくりが私の役にたった唯一の瞬間であろう。 食事をするのを見届けた後、私は家に戻ってゆっくり休暇を満喫することにした。 その後、しばらくして子ゆっくり達がまた騒ぎ出した。 「おかあさん、どこー?」 「おかーさーん、はやくかえってきてね!」 「おうちでいっしょにゆっくりしようよ!」 食事中はすっかり忘れていたであろう母親の事をようやく思い出したのであろうか。 まったく薄情な奴らだ。 母親はこやつらのために何も食せず頑張っているというのに。 さらに翌日。 ゆっくりハウスにヒビが入っていることに気がついた。これはまずい。 子ゆっくり達を野原で遊ばせて、ゆっくりハウスの補修作業を行う事にした。 といっても、干からびない程度の水を与えるだけなのであるが。 あまり早く親ゆっくりが死んでしまっては興ざめである。 もっとゆっくりと苦しんでいただきたい所存であるのだから。 夕方になると子ゆっくり達が帰ってきたので、家に残っている最後のゆっくり餡子を振舞った。 もうこれ以上こやつらに何かを与えてやる気はない。 その後2日間、私は家の戸締りを厳重にした上で、家の中から隠れてゆっくり達の行動を観察していた。 母がいなくなり、食事がなくなった子ゆっくり達。 年長であろう姉ゆっくりが年少のゆっくり達をはげましているが、だんだん疲弊してきたことは手に取るようにわかった。 しかし少しすると、ゆっくりハウスの中から、何か喜んでいる声が聞こえてきた。 どうやら、ゆっくりハウスの中に存在していた餡子に子ゆっくり達が気付いたようである。 おそらくはゆっくりハウスの内部にヒビが入って漏れ出したのであろう。 おかげで親ゆっくりは痛みに耐えるようなすごい形相になってきている。 外から観察している私にとっては、非常に興味深い展開となってきた。 親ゆっくりは極度の飢餓状態に加えて、内部から餡子が漏れ出したことにより、意識が朦朧とし始めているようだ。 子ゆっくり達はそんなことなどまったくしらずに餡子にむしゃぶりついているようだ。 さらには体躯の左右バランスが悪くなってきている。 おそらく餡子流出の影響で体内に入れたつっかえ棒も倒れ、その意味を成さなくなっているのであろう。 親ゆっくりはもはや精神力のみでゆっくりハウスの形状を保っているのだ。 ゆっくりハウス崩壊の時はゆっくりと着実に近づいていた。 そしてその日の夕飯時に、ついにその時は来た。 子ゆっくり達の「「「いただきまーす」」」の声。 「うっめ、メッチャうっめ、これ」 「むーしゃ、むーしゃ」 「はふはふ、あまあま」 いつもの食事風景が終わって半刻ほどしたところで、それは起きた。 ガタン! ゆっくりハウスが縦につぶれ、口の部分の扉がひしゃげてはずれてしまった。 つっかえ棒なしで口の中のスペースを確保し続けることに、限界がきたのであろう。 親ゆっくりももはや気力が尽きていたようである。 1週間何も食していない親ゆっくりの口に閉じ込められる子ゆっくり達。 「ゆ? ゆゆーっ!?」 「くらいよ、ゆっくりできないよ!」 「はやくだしてよ! もっとゆっくりしたいよ!」 もう親ゆっくりは、こやつらを自分の子供なんてことは認識できていないであろう。 そして親ゆっくりは本能の赴くまま、口内の物体を食しはじめた。 「うっめ、メッチャうっめ、これ」 「むーしゃ、むーしゃ」 「はふはふ、あまあま」 久しぶりの食事を、涙を流しながら咀嚼する親ゆっくりれいむ。 悲しいほどに幸せそうである。 固定されていた舌も先ほどの衝撃の際に動かせるようになっていたのであろう。 畑の一角にはもはやゆっくりハウスの跡形はない。 ただ1匹の巨大なゆっくりれいむがゆっくり食事を楽しんでいるだけであった。 「ゆ゛ぐう゛ぅ゛!?」 「や゛め゛でえ゛え゛え゛え゛え゛!!」 「お゛があ゛ざん゛だずげでえ゛え゛え゛え゛!!!」 口内から何が起こっているかもわからない子ゆっくり達の悲鳴が聞こえてきたが、程なくしてその声も弱まっていった。 「むーしゃ!むーしゃ!ごっくん」 「しあわせー!」 親ゆっくりは相変わらず涙を流しながら、1週間ぶりの食事を堪能したようである。 それを見て、私の中で燻っていた邪悪な気持ちが昇華されたような気がした。 翌日、一週間の休暇を有意義に過ごした私は、いつもより早めに加工場へ出勤した。 あらたに手を入れなおしたゆっくりハウスを台車で運ぶためである。 栄養も与えてやり、肌艶ももどってきた。餡子も補充してやった。 おかげで過去の記憶があやふやになっているようだが、どうせ記憶力などは必要無い。 さしたる問題はないであろう。 私はこれをゆっくり加工場の新商品として、さらに機能を高めていこうと考えている。 私と同じようにゆっくりに辛い目に合わされた人間の気持ちを晴らすためにも。 これは害ゆっくり種の駆除にその青春を捧げた1人の男の戦いのドラマである。
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※このSSはゆっくりが酷い目に合います。なお虐待描写は薄めになっております 『ゆっくり競泳』 夏 日差し 暑い この条件から導きだされる田舎暮らしの考えは只一つ。川に涼みに行く とりあえず準備でもするかな おおあついあつい。そんな声が聞こえるあぜ道を虫取り少年のような格好で歩く。ちなみに俺は青年だ あの森の中央には平野があり目的地の清流の川が流れている。あともう少しというところだろう 実は涼みのついでにもう一つ目的がある。あの川では苔も良く育つため鮎が住み着いているのだ この時期なら塩焼きも良いが天ぷらにも出来る。そのために俺はわざわざ重たいテンプラセットを担いで行く そう思うと気持ちがはやる。俺は木漏れ日の中で足どりを速めた 川について俺は軽くため息をついた どうやら俺以外に人の姿は見当たらない。さっそく川岸に腰を下ろし鮎釣りの準備をする しかし鮎の影が少ない気がする。まぁこんな年もあるのだろうと特に気にも留めず釣りを始めた 釣果はまぁまぁといった所だ。これだけ有れば十分だろう そして一度川から離れて荷物置き場へ行くと後ろからけたたましい叫び声が響いてきた 「ゆぐう゛っ!お゛お゛れ゛る゛う゛う゛う゛う゛!!!!!!」 「まり゛ざがあ゛あ゛あ゛あ゛!だれ゛か゛だす゛けでえ゛え゛え゛!!!」 なんだこいつらは?見れば一匹のゆっくりまりさが帽子を船代わりにして川に浮かんでいる。だたし岩に引っ掛っており動けないらしい その岩には俺が捕まえた鮎を入れたバケツが繋がってる。ははあんなるほど。コイツら俺の鮎を横取りしようとしたのか 更に見たところまりさの帽子は半分沈みかけている。岩にぶつかった所為で帽子が曲がりそこから水が流れ込んでいる ちなみに連れとみえるれいむはただ見てるだけだ。枝でも使えば届く距離だろうに とにかく俺はバケツへと近づいていく 「ゆ゛!?おじさん!はや゛くま゛り゛さ゛をたす゛けて゛あ゛げてね゛!!!」 「ありがとうおじさん!かわいいまりさをたすけてくれるんだね!ゆっくりはやくするんだぜ!!!」 「おいれいむ。なぜまりさは川にはいったんだ?」 「ゆ?そんなのいいからはやくまりさをたすけてね!ぷんぷん!!!」 「ブブー!残念なお知らせがあります。お兄さんはれいむが答えてくれないのでまりさを助けてあげられません」 すると間をいれずにまりさが答えた 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛!?おにいさん!まりさはみずあびにきたんだぜ!」 「俺はれいむに聞いてるんだ。おいれいむ、まりさが死んでもいいのか?ちなみに嘘だったらお前も川にいれるからな」 「ゆ゛う゛う゛う゛………。ま、まりさはみずあびにきたんだよ!うそじゃないよ!おさかなさんなんてしらない!!!」 誰も魚なんて言ってないがな。まぁ最初から分かってたのでとりあえずまりさの髪飾りに釣り針をつける そして川にダイブ!!!……の一歩手前で釣り竿を固定する 「ゆ~!おそらをとんでるみた……ゆ゛!?おじさん!すいめんにちかづけないでね!」 「なんでだよ?お前らは川に水浴び来たんだろう?だったら水に触れたって大丈夫だろ」 「っ!?」 ゆっくりまりさとれいむは所詮饅頭だ。皮だってメリケン粉を練った物だし水をかければすぐにふやける この前子供達が水鉄砲でゆっくりを追いかけまわしていたからその事は良く知ってる さぁどうするかな? するとしばらくしてまりさが口を開いた 「おにいさん!まりさはやめようっていったんだぜ!でもれいむがまりさをおどしてさかなをとりにいかせたんだぜ!!!」 「ゆ゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛???どお゛じでそ゛んなごどいう゛の゛!!!」 「なるほど。ではまりさは悪くなくてこの糞饅頭のれいむが諸悪の根源なんだね?」 「ゆっ!そうだよ!こんなくそれいむはまりさのともだちなんかじゃないんだぜ!おにいさんはやくまりさをたすけてね!」 もはやれいむはあまりのショックに餡子が追いつかず黙って震えている。何でこんな奴が野生で生きれるんだか不思議君もびっくりだ 俺はまりさを陸に揚げながらそう思った。案の定まりさはニヤけた顔でれいむを罵倒している 「じゃあまりさはおうちにかえるかられいむはそこでゆっくりしんでね!」 「……ま、人間様を舐めるなよってね」と呟く俺はまりさを抱えた 「ゆっ?おにいさん!まりさはおうちにかえるんだよ!はやくはなしてね!」 「何言ってるんだい。まりさの大事な帽子がビチャビチャじゃないか。それだと腐ってしまうぞ。どうだい、お兄さんのおうちでゆっくりしないか?」 「ゆゆゆ!そうだね、おにいさんのおうちでゆっくりしてあげるね!」 「じゃあこのわるいれいむはどうしようか?」 「くそまんじゅうのびっちれいむはいっしょうそこでゆっくりしていってね!」 「そうだな。それじゃあいっしょに帰るか!まりさ!」 そうして俺は自宅へと向うことにした。その間まりさはずっとニヤニヤしてれいむの事を罵倒し俺は適当に相槌を打っていた 俺の背中のバッグは歪に膨れて震えていたがまりさはそんなこと気にも留めなかった (そういや結局テンプラセット使わなかったなぁ。まぁ家で塩焼きにするか) おおゆうやけゆうやけ。そんな声を聞きながら俺は帰途についた ドアを開けて家に入ると……なぜかゆっくりの声が聞こえた。家の中からだ 抱えているまりさをソファーに置いて待たせておくと台所へ向う。それはもう床が泥と何かでドロドロだった 「ゆっ、おじさん!ここはまりさのおうちだぜぇ!にんげんははやくでていくんだぜぇ!」 無言で捕獲and透明箱行き。そのまま居間に戻った 「おにいさん!そのまりさはなんなんだぜ?」 「これはね、悪いまりさなんだ。だからお兄さんがこうやって閉じ込めてるんだ。まりさはそんな悪いゆっくりじゃないよね!」 「ゆっ!そうだぜ!あんなくそれいむとはちがうんだぜ!」 (以下、川で会ったまりさはまりさA、この家に入ったまりさはまりさBと表記する) 「よしまりさA、お兄さんと晩飯にしようか!」 「そうだね!はやくゆっくりとごはんもってきてね!」 「おじさん!まりさBにもごはんたべさせるんだぜ!あとはこからゆっくりだすんだぜ!」 雑音は気にせず俺の晩飯と適当なおにぎりを作ってやる。そういや後で掃除しないとな 「よしまりさA、晩飯だぞ」 「ゆっ!おにいさんありがとう!」 「どお゛じでまりざBには゛ない゛のお゛お゛お゛!!!!!はや゛くし゛な゛い゛とゆっ゛く゛り゛ゆる゛さ゛な゛い゛がらね゛え゛え゛え゛!!!!! 「おお許さないだってさ、怖い怖い。飯は美味い美味い」 「そうだねおにいさん、こわいこわい」 「ゆぐう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!???」 「ゆっくりできないまりさBはそこでくやしがってるといいよ!ハフハフッ、めっちゃうめぇ!」 「ゆぬydfじおdfんvgdffgfニコウザdfくぁw★!?’&・1」 まりさBは箱を涎か汗か涙でグチャグチャに汚して何か叫んでいる。もちろん内側だけ汚れているので無駄なのだが そうやって俺とまりさAはまりさBを肴にしてれいむの事などを話しながら晩飯を終え、その日を終えた これが最後にゆっくりできる夜だとも知らずに…… 翌日、俺は起床すると玄関の棚を開けて食べ物をほり込んでやった そしてまりさA、Bを起こして朝食を開始する。やはり昨晩のようにまりさBを肴に(ry 「おなかいっぱいだなまりさA!じゃあお兄さんといっしょに遊びにいくか!」 「ゆ?まりさAはゆっくりするよ!しばらくまりさのおうちでゆっくりするね!」 一晩でおうち宣言である。しかし此処はなんとしても川に連れていかねばならない こっそりとまりさAに耳打ちする (あのわるいまりさBを処刑するんだよ!まりさAもいっしょに見たくないかい?) 「ゆゆっ!?おじさんあたまいいね!まりさもいっしょにつれていってね!」 大声で返事するまりさA。もはや昨日の礼など覚えてないようである。相変わらずニヤニヤしやがって フン、それももうすぐお終いだ おおいなかいなか、という声を聞きながら俺は川へと向う 昨日と違うのはまりさA,Bの同行と背中に入っている中身である 結局まりさAはまりさBとれいむの悪口ばかりを得意げに言いながら満足げに顔を反らせていた どうしてここまでブチ殺したくなるんだろう。稗田さんはその道のプロらしいが体が弱いとも聞く。不思議なものだ 今度たずねてみようか。土産は赤ちゃんゆっくりでいいだろう おっと川が見えてきたな。俺は腰を下ろして準備にかかった まず川の向こう岸とこちらの岸に平行になるように3本ずつ杭を打つ。同じ岸の杭の幅は一定にする そして向こう岸に対応する杭同士を縄で結ぶ。これで川の流れと真横に分割されたコースが二つ出来た つまりは水が横に流れる競泳プールの様なものだ。ちなみに距離は7~8mぐらいでバサロマークは無い 「よしまりさA、B。今からお前らに競争してもらう」 「ゆ?まりさAはまりさBのしょけいをみにきたんだぜ!そんなことしたくないぜ!」 「あぁルールを言ってなかったな。ルールは簡単!早く向こう岸に着いたゆっくりの勝ち。負けたゆっくりは処刑だ」 「「っ!!!!!!」」 まりさAは驚きを隠せないようだ。一方のまりさBは急な話だが、それでも少し希望が出てきたので目に光が戻った 「おじさん!まりさAはそんなことにつきあってられないよ!ゆっくりおうちにかえるね!」 「おいおいまりさA、お前が負ける訳ないだろ?相手は昨日からロクにメシをくってないんだぜ?楽勝だよ それにもしお前が勝ったらお菓子も沢山あげるよ」 「ゆっ!?そうだね!らくしょうだね!あとでおかしちょうだいね!」 「おうおう、頑張ってくれよ」 『此処で選手の確認をしましょう。こんにちは、実況のスイミング喜多です。 まずは1コースのまりさA選手。かなり余裕の表情です。確かにお肌のコンディングはばっちしでしょう。 一方の2コース、まりさB選手。体力に不安がありますが命が掛かった勝負、負ける訳にはいかない!そんな熱い心が伝わります。 さぁもうすぐ始まります第一回ユックリピックin幻想郷、水泳の部。勝利の栄光は誰の手に! それではここで審判長からの言葉です』 「えー今回のユックリピック競艇の部は全幻想郷水泳連盟の規則に乗っ取って行ないます。 今大会ではフォルススタートは即失格となりますので十分に注意するようにしてください。なお応援について(ry」 「いみわかんないよ!さっさとはじめてね!」 「そうだよ!はやくはじめてね!ぷんぷん!」 「そうだな。俺も一人じゃ疲れてきたよ。じゃあ準備はいいか?よぅい、セイッ!」←掛け声 ザァッ!スタートダッシュで先陣をきったのはまりさA、帽子を少し前に傾けて必死に枝で漕いでいる まりさBはやや遅れ気味ながらもまりさAの後ろにしがみ付いており両者の距離は縮まらない しかしまりさAが横に流されて進行方向が斜めになってしまった。その隙を逃さずまりさBは涎と汗と涙でグチャグチャになりながら漕ぐ だが急に力んだまりさBは相当体力を消耗したのかペースが落ちてきた。もう残り4分の3だが顔が半分死んでいる その間にもまりさAは進んで行く。やった、まりさAのかちだ。あのまりさBはゆっくりしんでね。そう確信して向こう岸へタッt―――― 「まりさ!ゆっぐりじでいってね!」 「ゆっくりしていってね!」 まりさAは向こう岸から聞こえたゆっくりの声に反応し、口を開けてしまった 口から落ちた枝は横に流れてゆき、まりさも横に流されるが体が縄に引っ掛りゴール前10cmで静止する 悲しいかな、枝は川に浮いてはいるが縄は水面よりも高い位置に張ってあるためそのまま下流へ流れて行く そして進む手段の無いまりさAを尻目にまりさBはゴールしてしまった そのとき見えた向こう岸には、あのれいむが居た。昨日死んだはずの、糞れいむが見えた 「どお゛じであ゛ん゛な゛ごどいう゛の゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!!ぐぞれ゛い゛ぶの゛ぐぜに゛い゛い゛い゛!!!!!!!!」 「はいまりさAの負けー。ざんねんでしたー処刑執行ー」 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛な゛ん゛でな゛ん゛でえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!!!!」 「なんでってお前負けたじゃん。ちなみに応援はOKだからなんの違反もないしな」 「あんなひどいこといったまりさAはさっさとくるしんでゆっくりしんでね!おにいさんがゆっくりたすけてくれたよ!」 そうなのだ。実は昨日れいむをこっそりカバンにつめて持って帰ったのである 帰宅後に玄関の下駄箱に入れてエサをやりながら待たせていた。もちろんその間にまりさAの罵倒は丸聞こえである 当然まりさAへの怒りは溜まり今にも襲い掛かりそうだったのを見て俺が提案したのである まりさAを負けさせるためにゴール直前でまりさAにだけ聞こえるように「ゆっくりしていってね!」と言ってくれと ゆっくりした結果がこれだよ! 「そうか、れいむは苦しませてゆっくり殺したいのか。よし、こうしよう」 俺は未だに浮いているまりさAの帽子に縄をくくりつけて川の岩に固定し、放置した そしてまりさB、れいむの二匹を連れて帰宅した。そのときに後ろから声が聞こえたが気にしなかった あれから一週間して俺はまりさBとれいむで子供を作らせて生まれると同時にかっぱらい、親二匹は畑の肥やしにした その赤ゆっくりを手土産として、俺は稗田のお嬢さんの家にたずねに行くのだ どんな反応をしてくれるのだろうか。少し期待しながら俺は相変わらずのあぜ道を歩くのである (終) 初投稿の喜多です。本名じゃないです SSどうだったでしょうか?虐待の面で弱いかな 次はもうちょっと読みやすい文章にしたい そういえば、実は競泳じゃなくて競艇なんだよね オマケ~まりさAのその後~ まりさA「だれ゛がだす゛け゛でよお゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!か゛わ゛はこ゛わい゛よお゛お゛お゛お゛!!!!!!!」 れみりゃ「れみ★りあ☆うー♪たべちゃうどぉ~。うーうーッ!?うぎゃあああ!!!ざくや゛ー!ざぐグボッ!!!」 まりさA「コイツ……体付きの癖に川で溺れやがったぞっ!?ゆっくり襲った結果がこれだよ!」 このSSに感想を付ける
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「ゆっくりの中では、どれが一番好きか?」 そう言い出したのは、友人A。 ゆっくりれみりゃが一番と言い出したのは、友人Bだった。 俺は、どのゆっくりも嫌いなので、どうでも良いと答えた。 「ゆっくりれみりゃ~? 可愛くねぇだろあんなの」 「いや、よーく見たら案外良いんだってw」 楽しそうに話し合う二人。 どっちでも良いと思う俺は、黙ってその様子を眺めていた。 1時間後……議論は過熱し、とうとうBがその辺にいたゆっくりれみりゃを捕獲してきた。 「う~う~♪ たべちゃうぞ~♪」 「良く見てみろよ、ほら、この『う~う~』言う時の仕草とか、可愛いだろ?」 「どこがだよ……お前、ゆっくりゃ食い過ぎて頭もそういうレベルになってきたんじゃねーの?」 「……いや、他のゆっくりと比べて可愛いっつってんだよ。別にれみりゃが一番って話じゃない」 議論は続く。 その後もこの部分が可愛い、服がババ臭いと部分ごとのマイナス・プラス点を挙げていき、更に1時間が経過した。 「だから、れみりゃが一番可愛いつってんだろうが! れみりゃだけは他のゆっくりとは別だ!」 「何言ってやがる、アイツはれみりゃじゃなくてゆっくりゃだろうが! れみりゃってのはおぜうさまの事だけを言うんだよ! そんな豚とおぜうさまは似ても似つかないだろうが!」 「うー…………こわいこわい、たすけてー……う”っ!」 白熱しきっている2人が恐ろしいのだろう、とことこと俺の方にやってくるゆっくりれみりゃ。 俺としては、ゆっくりれみりゃがどうなっても良いので、ABの方に蹴り戻した。 ――どうでも良いと思うんだけどなぁ。 ため息が出た。 「ここは良いんだよこのボケ!」 「うっせカス、そんなん良い訳ねーだろうが!」 「う”がっ、いだいいだい、さくやー!」 口調が荒くなってきた2人。 同時に力も入ってきているのだろう、ゆっくりれみりゃに指が刺さったりしている。 「んだとゴラァ! やるか!」 「やらいでか!」 「う”う”う”ぁぁぁぁぁぁがががぁぁぁぁぁ!!!」 ついには、大岡裁きの本当の親がどちらかってアレの様な状態になった。 AもBも全力で引っ張り合っているのだろう、ブチブチと音を立ててゆっくりれみりゃが半分になった。 「だから! お前の言ってるのは間違ってるんだって!!!」 「いーや、お前だね! ぷっでぃんとか言ってるのを見ると反吐が出るだろうが!」 「さくぶっ、うあー! だずぶぐっげ…………だずげでー」 「……!!!」 「…………!!!」 「……うー、あ……ごふっ」 にらみ合うアホ2人を眺めて、ため息が出た。 あ、半分にちぎれたゆっくりで殴り合ってる。 「どうでも良いけどさ、お前ら」 「「なんだよ」」 ゆっくりれみりゃの肉汁でテラテラと輝いた顔が二つ、同時にこちらを向いた。 同時に振り向く所を見ると、実は仲良しなのかもしれない。 またため息が出た。 「……そいつ、もう死んでる」 「「えっ!?」」 ずたずたになったゆっくりれみりゃをマジマジと眺める。 とっくの昔に死んでいた「それ」は、腕やら足やら、色々な部分の足りないぬいぐるみの様になっていた。 もはやぼろきれとしか言いようのないそれを投げ捨て、顔を見合わせる2人。 「「どうでも良いな! ゆっくりなんか!」」 笑顔になった2人は、仲良さげに肉塊を掃除し始めた。 今までのケンカは何だったんだ……。 ――まぁ、ゆっくりだしどうでも良いや。 アホ2人は放っておくとして、ようやく落ち着けそうだ。 「そういや、お前はどれが一番嫌いなんだ?」 「え? ……うーん……」 「……じゃあな」 またケンカが始まりそうだ。 被害を受けない様に、別のところに移動する事にした。 皆で仲良く、ゆっくり虐待していってね!!!
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シリーズの0話的な位置づけでお願いします あいも変わらず核弾頭です。多分過去最高レベルの 気分が悪くなったらユーターンを推奨します 独自設定あり 幻想郷の話です 「ゆ!!ドス!!どうしてゆっくりをみんなゆっくりさせる聖戦を思いついたの?」 幹部れいむはドスに質問をした。今まで気になっていたのだろう。 「ゆ?れいむ?どうしても聞きたいの?」 「どうしてもだよ!!聞いたらみんなをもっとゆっくりさせるインスプレーションが働くかも しれないよ!!」 「ゆ~~しょうがないね!!ゆっくり聞かせてあげるね!!」 ドスは自分の昔の話を語り始めた 昔のゆっくり これはドスがまだただのまりさで、子ゆっくりの時から始まる。 まりさのいた群れは森の山奥にあり、そこは天敵ともいえる動物が一切なく 個体数が増えすぎても雨などの事故等でうまく数が調整された土地であった。 みな特に食糧に特に困るという事が今までなく、みな思うがままにゆっくりしていた。 それもあってか不慮の事故という事故以外で死ぬゆっくりがいないため 何十、何百世代に渡って思う存分ゆっくりしたゆっくりしかいなくなり いつしかゆっくりこそが世界の頂点に位置する生き物だと考え始めていた。 ただ単に天敵という天敵がいないため思いあがったのだろう、餡子の記憶からも 天敵の存在は消え切っていた。 「ねえお母さん?なんでゆっくりは世界でもっとも素晴らしい存在なの?」 当時子ゆっくりだったまりさは母であるまりさに聞いたことがあった。 その返答に母まりさはにこやかに答えた 「あそこにいるれいむをゆっくり見てね!!」 まりさはゆっくりしているまりさをみた。 そのまりさは木の切り株の上に乗り、森の木々から漏れる日の光を浴びて気持ちよさそうに寝ていた 「まりさの姿をみてごらん!!なにかかんじるでしょ!!」 まりさはそのゆっくりをよく観察した。 日光を浴びてつやつや光る髪、光を浴びてその白い肌をさらに白く感じさせる肌、 そしてそのまりさの顔の素晴らしいゆっくり比。 まりさはこのまりさのゆっくりした姿をみて確信した。 どんな絵さんよりもとってもきれいで、神々しくて、なにより、なんて言えばいいんだろう。 「そう、それがゆっくりしているということなんだよ!!」 お母さんまりさは続けた 「とってもゆっくりしているでしょう!!あのまりさがとてもゆっくりするために あの木さんは切り株さんになったし、あのまりさがゆっくりお昼寝できるように 森の木さんがわざわざちょうどいいおひさまを用意してくれたんだよ!!」 まりさは母の言葉に感動していた 「ここにはどれだけ食べても草さんやキノコさんがゆっくりに食べられるために たくさん、勝手にはえてきてくれるのよ!!だからおちびちゃんも勝手にはえてくる ごはんさんをできる限りたくさんたべてあげて、ごはんさんの幸せ~にしてあげたり ゆっくりお昼寝してその場所を提供してくれた生き物が幸せ~になるようにしてあげてね!!」 まりさは母の話に元気よくうなづいた。 「ゆっくりわかったよお母さん!!ゆっくりはやっぱり世界で一番素晴らしい生き物なんだね!!」 母ゆっくりもそうよとうなずいた。 ある日 まりさと母ゆっくりがゆっくりお話しながら歩いていると、ボロボロになったれいむが倒れていた。 「ゆ!!お母さん!!」 「わっかているよ!!れいむ、大丈夫?」 まりさ親子はボロボロで倒れているれいむに駆け寄り、れいむを起こそうとする。 必死にやったのが幸いしたのか、れいむはかすかに反応し、意識を取り戻した。 「ゆ・・・・ゆっぐり・・・じでいっでね」 れいむはボロボロの体にも関わらず挨拶をした 「ゆっくりしていってね!!」 「ゆっくりしていってね!!」 親子はつい反応してしまった。 「れいむ?一体どうしたの!!いま治療するよ!!」 そういうとまりさは近くに生えていた薬草をかみ砕き、液状にした後れいむの体に擦り付けた 「ゆぴぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」 傷口に染みるのか、れいむは悲鳴を上げた。 れいむの傷は自然についたものとは思えないような傷だった。 あんよは真っ黒になっており、あの真っ赤なリボンは真白になっていた。 体はこれでもかという程傷口があり、中には何かで切られた跡があった。 薬草で応急処置を行った母まりさは大きな葉っぱを持ってきてその上にれいむを乗せて 群れの広場へ運び始めた。その間、まりさはれいむを励ましていた。 ―ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「今考えてみれば、あれがすべてのはじまりだったよ」 ドスまりさは楽しかった日々を懐かしく思う様な眼で語った。 「ゆ?ということはそれから始まったんだね!!ゆっくりのためのジハードが!!」 「そうだね、すべてのきっかけはそれからだったよ!!それからね・・・・」 ―ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 群れに着くと群れのみんなはあまりにもゆっくりできなくなってしまったれいむを 哀れんだ。 今村で唯一ある診療所で本格的な治療が行われていたが、あれだけの傷にあんよのあり様、 どうかんがえてもれいむが再びゆっくりできる日々はもうこないだろう。 診療所の入口でれいむを連れてきたまりさ親子は内心怒っていた。 一体だれがこんなひどいことするの!!ゆっくりをゆっくりできなくさせたら みんなゆっくりにも幸せにもなれないよ!!なんでそんなことするの!! これは群れのゆっくりみんながそう思った しばらくすると、診療所のパチュリーが入口から出てきた 「むきゅ!!れいむの治療がおわったわ!!傷は応急処置が良かったこともあってか餡子さんの 流失を止められたわ!!ただあんよの怪我はどうにもならなかったわ・・・。 あんなけが始めてよ!!たぶん自然につくものじゃないわ!!」 群れのゆっくりはやはりという顔だった。 「とりあえず、しばらくは絶対安静よ!! なんでこんな事が起こったかはぱちぇが聞いておくわ!!」 そういうとぱちゅりーは中へと戻って行った。 群れのみなはひと安心し、それぞれお家へ戻って行った まりさ一家もひと安心し、お家へともどっていき最後の平穏な一日を過ごした。 翌日、ボロボロになったれいむから話を聞いたパチュリーから語られた内容はゆっくり達には騒然たる ものだった。 そのれいむはとある広場を散歩している最中、みたこともないゆっくりプレイスをみつけ わざわざれいむのために開けられた入口からお家に入り、ゆっくりしていた所に 人間と呼ばれる生き物が侵入し、れいむのゆっくりプレイスに侵入し、ゆっくりプレイスを 奪うだけでなくれいむをここまでボロボロにしたのだ!! 群れのゆっくりは激怒した れいむをゆっくりさせるためにできたお家を横取りした生き物!! ゆっくりをゆっくりさせることをしない生き物、人間!! 群れのゆっくりは人間という生き物をゆっくりの力をもって駆除することを決定した。 ゆっくりの力・・それはゆっくりをゆっくりさせるために作用する力を人間に ぶつけるという力だった。 まあ早い話、ゆっくりをゆっくりさせてくれる風さんや日光さんがゆっくりをゆっくりさせる ために働いてくれるから、その力で人間が苦しんで反省するその様を見に行こうというものだ。 群れのゆっくりはその日の正午に群れを出発した。 その一群の中に、あのまりさ親子の姿もあった。 お母さんの教えてくれたことに深く感動し、それに反する生き物の存在を子まりさは その正義感から許せなかったのだ。 心配だからとついてきた母の他には、子まりさの妹にあたるまりさもついてきた。 妹まりさは尊敬する姉のまりさの雄姿がどうしてもみたいと駄々をこね、無理やりついてきたのだ。 参加したゆっくりのほとんどはゆっくりをゆっくりさせてくれるものが人間という生き物を 懲らしめてくれるからそれを遠目でみようというまるで遠足に行くような考えで いたため、参加したゆっくりの中には赤ゆっくりや子ゆっくりの姿もちらほら見えていた。 ゆっくり移動すること三日・・・・ 一群は人間の里に着いた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「今考えてみれば、世界はこのときからゆっくりに対して反乱をおこしていたんだよ・・」 ドスは懐かしくも、悔しいような顔でれいむに話していた。 「ゆ?ということはゆっくりできないことがおこったの?」 「そうだよ・・・・人間の里に着いたまりさ達は・・・・」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 人間の里についたまりさ達群ゆっくりは目の前の光景に驚いた。 風や太陽さんが人間をさんざん懲らしめているはずなのに、全く苦しんでいないのだ!! おかしい、そんなはずはない!!ゆっくりをゆっくりさせるために働く風さんや 太陽さんが全然人間さんを懲らしめていない!! なにやっているのぉぉぉぉ!!早くこらしめてよぉぉぉぉぉ!!! もういいよ!!働く気がない風さんや太陽さんのかわりにゆっくりが すこしだけゆっくりしないで働いてあげるよ!!終わったらゆっくりさせなかった分だけ 働いてね!! 長はそう考え、群れゆっくり達に指示をだした 「ゆぅぅぅ!!みんな!!風さんや太陽さんが全然ゆっくりをゆっくりさせるために働いていないよ!! 働かない怠け者の代わりにゆっくりが少しだけゆっくりしないで人間を懲らしめるよ!! ゆっくり準備をしてね!!」 群れゆっくりは一瞬怒った顔をしたが、すぐにいつもの顔に戻り、石を加えて近くにいた人間に 近づいて行った。 村の入口につくやいなや、長は近くにいた人間を呼びつけた。 その男は偶然なのか、れいむをボロボロにした張本人であった。 「そこの人間さん!!ゆっくりこっちを向いてね!!」 長の叫び声に男は気づいた 「ん?・・・・・ゆっくりの大群かよ・・・・。あのれいむ、仲間にこの場所を教えたな、ったく」 長は男の会話に気がつかなかったらしく、そのまま剣幕な顔で続けた。 「なんでれいむをゆっくりさせなかったのぉぉ!!ゆっくりをゆっくりさせるのが仕事でしょぉぉ!!」 「はあ?なんで俺がゆっくりをゆっくりさせなきゃいけないんだ?」 「ゆっくりをゆっくりさせるのはこの世界の仕事なんだよ!!まりさ達は寛大だから いま謝ってれいむやまりさ達をゆっくりさせたら水にながしてあげるよ!! そうだね、手始めにあの美味しそうなご飯をもってきてね!!人数分だよ!!」 そういって、男が育てていた野菜をよこせと要求してきた だが、男はわざわざゆっくりに合わせる必要などないため、答えはもちろん 「やるわけないだろうが!!」 「どぼじでぇぇぇぇ!!!」 「あれは俺が育てた野菜だ。それを自分のものだとぬかして食べようとするゆっくりを ボロボロにしたり、家を乗っ取ろうとするゆっくりをボロボロにして何が悪い。」 長は顔を真っ赤にした 「なにいっでるのぉぉ!!ゆっくりをゆっくりさせるのが義務でしょぉぉぉ!!! ゆっくりのために働くのがしごとでしょぉぉぉ!!風さんや太陽さんだってゆっくりのために 働いているんだよぉぉぉ!!それなのになんで人間だけさぼるのぉぉぉ!!」 「そんなもん聞いたことがない。思い上がりなら自分の群れの中だけでやってろ!!」 「ゆぎぃぃぃぃ!!ゆっくりせいさいずるよぉぉぉぉ!!みんな!!いくよ!!」 この言葉を合図に、ゆっくりの投石攻撃が始まった。 ゆっくりをゆっくりさせる仕事を放棄した虫さんに制裁するために日頃から練習していた投石攻撃 これで怠け者を制裁するよ!! ゆっくり達はそう考えていた。 だが、男は石をぶつけられ、切れた。 「ざけんじゃねえぞ饅頭どもがぁぁぁぁ!!!」 男は手にしていた鍬の刃を長まりさめがけて振りかぶった。 まりさは鍬の刃をもろにくらい、その場で死んだ 「人が優しくして付き合ってやったら石投げてきやがって!!もういい!!皆殺しにしたらぁ!!」 一方的な虐殺が始まった。 あるゆっくりはふざけるなと叫びながら体当たりをするも鍬に潰され、あるゆっくりは 子を守ろうとしてわが身を盾にし、鍬で親子もろとも死んだ。 あのまりさはなんでこんな事になったのか分からず、目の前の光景にただ呆然としていた。 なんでゆっくりを殺すの?やっちゃいけないことなんだよ?なんで?なんでぇぇぇ!! 「なんでごんなごどずるのぉぉぉぉぉぉ!!!!」 その刹那!!まりさめがけて鍬が襲う。だが、まりさは何かの体辺りを受けた。 母まりさが体当たりをしてまりさの身代りになったのだ。 母まりさは核を寸分違わずりょうだんされていたためか、何一言も残さず、その場で息絶えた。 「お、お、おおお、おおお、おおおがあざぁぁぁぁぁぁぁ!!」 まりさは叫んだ。怒りのあまりに体当たりをしようとしたが、誰かがまりさを掴んだ。 見知らぬ群れのゆっくりれいむだった 「おちびちゃん!!おかあさんはかわいそうだけどこんなところで死んじゃダメ!!」 そういうとまりさを咥えたまま森の方へ駆けて行った。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「お母さん・・・かわいそうだね・・・」 幹部れいむはドスに同情した。 ドスは気にしないそぶりを見せ、話を続けた 「ある意味、本当に大変だったのはこの後だったよ・・・。」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「ゆがぁぁぁぁぁ、妹をばなぜぇぇぇぇぇ!!!」 「おねえぢゃぁぁぁぁん!!だずげでぇぇぇぇぇぇ!!!」 人間の追撃を命からがら逃れたものの、助かったゆっくり達は特に策もないため、お家に一旦引き返す 事にした。 だが、来る道中にはいなかった動物達が負傷したゆっくりから放たれる甘い匂いにひかれてきたのだ。 今まりさの目の前では、妹のまりさが犬に咬みつけれていた。 「おねえじゃぁぁぁぁぁん!!ばりざ、ばだじにだぐないぃぃぃぃぃ!!」 「大丈夫だよ!!おねえじゃんがだずげるよ!!」 まりさは必死に体当たりを仕掛けるも、犬には何のダメージがなく、ただ辺りにまりさの 悲鳴が響きわたるのみであった。 他の生き残ったゆっくり達は突然の襲撃者に驚き、まりさを置いてどこかへと逃げて行った。 そして時が流れ、犬は体当たりをしかけるまりさに飽きたのか、まりさを無視して妹まりさを 咥えたまま走り去っていった 「おねえじゃぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」 これが妹の最後の言葉となった。 取り残されたまりさは込み上げる感情を必死に抑えた。 まだ何かが襲ってくるかも知れなかったからだ。 だが、目から涙が止まることなく流れていった。 どうにか心を落ち着かせたまりさは4日かけてきた道をたどり、群れに戻ったが そこは地獄となっていた。 先に帰ってきたゆっくりの傷口から流れる餡子やクリームの匂いにひきつけられてやってきた 動物達が群をおそったのだ。 いままでこの群れに動物が襲ってこなかったのにはこの群れ自体が非常に幸運だったのもあるが、 なによりまともに餡子やクリームを流失するようなケガを負ったゆっくりが いままであまりいなかったからだ。 だが今回の場合、まりさを置いていったゆっくり達が先に帰り着いたはいいが、道中さまざまな 動物達がゆっくりを襲い、ほとんどのゆっくりが負傷したのだ。 その負傷したゆっくりから漂う大量の甘い匂いが今までよりつかなかった動物達を 招き入れる形になったのだ。 まりさは必死になって生きているゆっくりを探し始めた。 家に残ったお父さんれいむと妹達、長の奥さんのパチュリー、みょん、友達のちぇん みんな死んでいた。 一匹残らず、群れのゆっくりは死んでいた。 「ゆ・・・ゆ・・・ゆ・・・・・ゆがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」 まりさは叫んでいた。 ゆっくりをゆっくりするために肝心な所で怠けた風や太陽さん!! ゆっくりをゆっくりさせるどころかゆっくりを殺す人間!! 傷ついたゆっくりを襲う極悪非道な動物さん!! 復讐してやる、復讐してやる!! ゆっくりをゆっくりさせる仕事を放棄した怠け者を、ゆっくりをゆっくりさせない鬼畜どもを 地獄に叩き落としてやる!! こうして、一匹のAVENGER(復讐者)が誕生した。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「それからが苦労の連続だったよ・・・・。何度も群れを作って、何度も捕まって、 何度も人間にゆっくりできない目にあったり・・・」 「ゆぅぅぅ、大変だったんだね・・・・・」 ドスは暗くなり気味な顔でれいむにうなづいた。 「でもね、そんなドスについに転機が来たんだよ!!」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー それは、まりさがドスになり、これで何度目なのかわからない敗北を迎え、 絶望し、うちひしがれていたときだった。 「なんで、なんでこんなに頑張っているのに人間さんを制裁できないのぉぉぉ」 「それは世界がおかしいからよ」 ドスは誰かの声に驚き、声の主の方を振り向いた。 そこにはいままでみたこともないゆっくりがいた。 とても小さく見えたが小さいわけではないようだ。捕食種の一種だとも思ったが見たこともない。 どのゆっくりにもあてはまらないゆっくり・・・それが今目の前にいた。 「世界がおかしい?・・・・どうゆうこと?ゆっくり説明してね!!」 「いいわよ」 ドスはこの異形のゆっくりの目を見た瞬間、恐怖を感じた。 このゆっくりから何か禍々しいものを感じるよ。恨み?悲しみ?それに近いものを感じるよ でもなにより、このゆっくりは・・・この世界すべてを憎んでいる!! 「世界は本来ゆっくりをゆっくりするために存在していた。そうでしょう?」 「そうだよ!!」 ドスはうなづいた 「その世界がゆっくりを虐めだしたのよ。ゆっくりがゆっくりを平気で殺せるようにしむけ 他の動物や現象がゆっくりを虐めるように仕向けたりして、世界がゆっくりに対して反乱を 起こし始めたのよ。」 「ゆぅぅぅぅ!!!そんなの嘘だよ!!お母さんは言ってたもん!!世界はゆっくりを ゆっくりさせるためにあるって!!そんなデタラメ・・」 「じゃあ私は何?」 異形のゆっくりはドスに割り込んだ 「私はこの姿で生まれてきた。お父さんはお母さんを捨てて、お母さんはそんな私を育てるために いっぱい無理して美味しいご飯を集めたのが禍いして死んだわ。 それから私は仲間のはずのゆっくりにゆっくりできないという理由で虐められてきたわ。 何も悪いこともしていないのによ。それから今に至るまで、私は通りすがりのゆっくりから ゆっくりできないという理由から虐められてきたわ。ゆっくりできないという理由でよ。 そのゆっくり達がなんでそんな事をするのか、それは簡単よ。世界がゆっくりさせてくれないからよ 世界がゆっくりをゆっくりさせて、満ち足りているはずなら私を受け入れてくれるはずよ。 なのに私を拒絶する。だから私は世界を憎む。ゆっくりをゆっくりさせない世界を私は憎む。 これでもデタラメなの?」 ドスはこのゆっくりの言い分が正しいように感じてきた。 確かにゆっくりを追い求めて自滅していくゆっくりが最近増えてきたよ。 それも全て世界のせい?ならやることはただ一つしかないよ 世界を・・・・制裁するよ!! 「そう、分かったのね。本当の敵が。」 「ゆ!!分かったよ!!本当の敵が!!」 ドスと異形のゆっくりは互いの顔を見た。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「これがこの「ビッツ」を作った経緯だよ」 「ゆ~~、すごいゆっくりなんだねそのゆっくり!!でもどのゆっくりか分からないの?」 「今考えてみてもわからないよ!!でもね、人間と少し似ていたような気がするんだけど・・ そんなわけないよね!!」 ドスはこの異形のゆっくりとの出会いからこの「ビッツ」を作りだした。 あの異形のゆっくりとはそれ以来一度も会ったことはなかったが、 ドスは今もどこかで世界を憎んでいるのではないかと考えていた 「ところでれいむ、インスピレーションは沸いた?」 「ゆ!!もちろんだよ!!インスピレーションもやる気も一杯だよ!! じゃあドス!!昔話ありがとうね!!」 あの異形ゆっくりとの出会いがなかったら 「じゃあがんばってね、れいむ!!」 あの晩に会わなかったら 「ゆし!!ドスもがんばるぞ!!」 ゆっくりの悲鳴がこんなにも聞こえることはなかっただろう・・・・・ あとがき う~~~~ん、正直どうしよ!!なんかフルボッコされそう・・・・・。 作品がクロスされたことに舞い上がって調子こいたら・・・こんなすさまじい出来に・・・。 まあいいか!! 作中にでた異形のゆっくりですが、チル裏でちらっとだけ出た内容を元に作りました。 次回から本編を進めていきます。 ゆっくりAVENGER このSSに感想をつける
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何だかんだでゆっくりれいむ一家と漫才をすることになった 「じゃあ赤れいむ、ツッコミの練習をしてみようじゃないか!」 「ゆ!れいみゅがんばりゅよ!!」 「がんばってねちびちゃん!!」 「いもうとのつっこみはすごいよ!おにいさんゆっくりかくごしてね!」 「「「ちてね!!!」」」 「HAHAHA、赤れいむ、今日もまたべりぃぷりちー(笑)じゃないか!」 「ゅゅぅ!てれりゅよおにいちゃん!」 「うんうん、その太陽よりも眩しい笑顔!素敵だなぁ!しかしそれよりもいいのは・・・」 「いいにょは?ゆっくちおちえてにぇ!!」 「君のこの・・・帽子さ」 「にゃんぢぇやにぇん!!」 ぽよん 「ゆ!!とてもいきおいのあるつっこみだね!さすがちびちゃん!!」 「ゆへひぇ☆すーりすーり♪」 「あまーーーーーーーーーーーーーい!!」 「ゅ?なにがあまいの?おかし?ゆっくりおかしちょうだい!!」 「「「「ちょうだいにぇ!!」」」」 「違う、ツッコミだよツッコミ!今のじゃあ観客の皆さんは笑いもしない!お笑いをなめるな!」 「「「「「ゅ・・・」」」」」 「よしっ、じゃあゆっくりお笑いコンテスト地区予選ベスト8のお兄さんが直々に伝授してやろう!」 「ゅ!ゆっくちはやくおしえちぇにぇ!!」 「じゃあ交代だ」 「ゆひゃは、おにいちゃん!きょうみょまちゃべりぃかっちょいいにぇ!!」 「HAHAHA、照れるよ赤れいむ。そんなに言われちゃうと僕もっと輝いちゃう!キランキラン!」 「ゅんゅん、そにょえぎゃお、ゆっくちちてるにぇ!!でもちょれよりもゆっくちちてるにょわ・・・」 「ん~?なんだい?さっさと教えなよ!」 「おにいちゃんの・・・りぼんだょ!!」 「ヒャッハァ!我慢できねぇ!!ツッコミだぁ!!!!」 パシャァアアン 「れ”い”む”の”あ”か”ち”ゃ”ん”か”ぁ”ぁ”あ”あ”!!!!」 「い”も”う”と”か”ぁぁああぁ!!!どおじでごんあごとするのおお”お”お”お”お”!!!」 ドッ(笑) 「おに”い”さ”んと”はゆ”っく”ち”できないよ”!!!お”し”さんた”ち”た”づけ”て”ね”!!!!」 ドドッ(笑) 「れいむ!それおじさんやない!!ぴっちぴちの20歳後半や!!」 ベチャァアアン 「や”め”て”ぇええぇええ!!!れ”い”む”のこ”どもころさ”ないでぇえええぇえ!!!」 「お”ねえ”ち”ゃ”あぁ”あ”あんんん!!!!」 「いい加減にそぉいっ!!!」 ブチャビチャビシャァアアン 「あぁあああぁ”こ”ども”た”ち”があぁあああぁあああああ!!!!!」 ドドドッ(爆笑) 「どうも、ありがとうございましたー」 パチパチパチパチ・・・ パチパチパチパチ・・・ 「なお、この親れいむは後でスタッフが美味しくいただきます」 「どお”し”て”そ”んな”ごと”い”う”の”お”お”お”お”!!!!??」 ワッ(大爆笑) 『以上、ゼッケン七番「ゆっくりとのまんざいとっくん(笑)」でした~』 今回は優勝を狙えそうだ と思ったらゼッケン13番の「ゆ戯王デゆエルもんすたぁず」にあっさり取られた そしてスタッフの人が半ば強制的に親れいむを食べてしまった 今日も夕食は野良ゆっくりです 完 ______________________________________________________ あとがき 急に赤ゆっくり相手にツッコミしたくなって書いた 反省はしていない しかも殆どセリフだけっていうのも難しいし分かりづらいですね 自分お笑いとか漫才とか一切分からないので面白くはないと思う。 ちなみにゆっくりのツッコミ方法は体を捻って体当たりです。 今までに書いたり作ったりしたやつ ゆっくり大福(作った) ゆっくり漫才(書いた・新) ゆっくりとりひき1~2(書いた、続) ゆっくりとりひきのこと完全に忘れてたから今度うpします このSSに感想を付ける
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「ゆっゆ~♪」 「ゆ~♪」 れいむは巣の中で子ども達と一緒に宝物を眺めてにやにやと笑いあっていた。 「おや、なんだいそれは?」 「ゆ!?」 その時、突然巣の入り口から人間が覗き込んだ。 人間はゆっくり達の宝物を面白そうに眺めていた。 「あんなガラクタ大事にしてんのか…」 ゆっくりの宝物というのは比較的まるくて綺麗な小石や人間が出したゴミといったものだった。 こんなものでもゆっくりにとっては珍しく大事なのだ。 「ゆー!ここはれいむのおうちでこれはれいむのたからものだよ! ゆっくりでていってね!」 れいむは勝手に巣をのぞく男に対してぷんすかと怒り男はそれを無視して 顎に手を当てて考え込みながらぱっとひらめいたかのように自分のかばんの中を漁って 母れいむ二匹分くらいの箱を手渡した。 「宝物をそのまま置いておくなんて無用心だろ こっからこの中に入れるといいよ そうすれば取られない」 そう言って箱の上部の500円玉くらいの大きさの穴を指差した。 「ゆ!?おにいさんありがとう!ゆっくりもらっていくね!」 「ゆっくちありがちょう!」 男はゆっくり立ちに御礼を言われると笑顔で返して 箱を置いて去っていった。 「ゆ~♪これであんしんしてゆっくりできるよ☆」 れいむは嬉しそうに宝物の小石やゴミクズを口に咥えると箱の中にいれていった。 「おかーしゃんおかーしゃん!たかりゃものだけぢゃなくちぇごはんもだいぢだよ!」 「ゆ!ほんとだ!れいむのあかちゃんはやっぱりあたまがいいよ!」 子れいむにいわれてれいむは今度は食べ物を箱の中に入れていく。 食料を全て入れてれいむはほっと一息ついた。 「ゆ~こんどこそゆっくりできるよ…」 「う~~~~☆たーべちゃうぞー☆」 「ゆううううううう!?」 そんなれいむの巣に突如ゆっくりれみりゃが襲い掛かった。 「たーべちゃうぞー!」 「たちゅけておかあしゃああああああん!!!」 このままでは子れいむ達が真っ先にれみりゃに食べられてしまうだろう。 迫り来るれみりゃを見ながられいむははっと思いつく。 この大事なものを入れる箱の中に子ども達を入れれば子ども達は安全だ尾t。 「あかちゃんたちはこのはこのなかにはいってね!」 さっと子れいむ達を咥えると穴にぺっとだしてさらに上から押し込んだ。 「ゅぅぅぅぅぅう!?いちゃいよおかあしゃあああああん!!」 「がまんちてねえええええ!!」 穴が小さすぎたのか子れいむ達は痛みに悲鳴を上げるが今はそんなことを構っている暇は無い。 れいむは三匹の子れいむ達を即座に押し込んでいった。 「う、うー?」 れみりゃはさっきまでいた子れいむ達が箱の中に隠れてしまい困ったように辺りを探した。 「ゆううう!ここはぜったいにとおさないからゆっくりでていってね!」 立ちふさがるれいむを見てれみりゃはそれをむんずと掴んだ。 「これまずいからいりゃない!ぽいっするど!ぽいっ!」 「ゆうううううう!?」 「しゃくやー!ぷっでぃーんもっでぐるどー」 もとより子れいむ以外食べる気がなかったのか母れいむを投げ捨て、れみりゃはその場を立ち去った。 「ゆぅぅぅ…あぶないところだったよ…」 れいむはれみりゃに投げ飛ばされて痛む体を起こしながらほっと溜息をついた。 「ゆ、もうだいじょうぶだよ!ゆっくりでてきてね!」 「ゆー♪おかあしゃんしゅごーい!」 「さっしゅがぁ♪」 「おかあしゃんだいちゅき!」 子ゆっくりたちは歓声を上げて母の元へと行こうと箱の中を歩き回った。 「「「どうやってでりゅのおおおおおおお!?」」」 「ゆううううううううう!?」 それから一月が経った。 「ごはんをもってきたからゆっくりたべてね!」 巣に帰ったれいむは真っ先に箱の中に餌を入れていく。 「…むーしゃむーしゃ」 「…しあわ」 「じぇんじぇんしあわせじゃないよおおおおおおお!!!」 あれから子れいむ達は毎日のように泣いていた。 箱の中は穴以外から光は入らず非情に薄暗く、換気もろくに出来ないため常にじめじめとしていた。 鉄で出来た箱の内壁は冷たく重々しく、心までゾワゾワと冷ましていく。 箱の中はゆっくりとは全く無縁の場所だった。 「だちて!だちてえええええええ!!」 一匹の子れいむがドンドンと壁に体当たりを繰り返す。 「やめてね!ゆっくりできなくなっちゃうよ!」 「も゛う゛ゆ゛っぐり゛でき゛な゛い゛い゛い゛いいいい!!」 箱の中に子れいむの叫びが木霊した。 「ゆ゛ぐぐぐ…ごべんね…ごべんね…!」 れいむは箱に耳を当てて中の会話を聞きながらぎゅっと目をつぶり涙した。 もし自分が箱の中に入れたりしなければこんなことには もし自分がこの鉄の箱をひっくり返して中のものを取り出せれば れいむはこころの底から後悔した。 さらに二ヶ月の月日が経った。 都合、三ヶ月もの間子れいむ達は過ごしたことになる。 「ごはんをもってきたからゆっくりたべてね!」 「「「……」」」 ここのところもはや三匹は何も喋らずにただただご飯を食べるだけであった。 その姿を見ながら元気だった頃の子れいむ達の姿を思い出してれいむの頬を涙が伝った。 「どぼぢで…ごんなごどにぃぃぃぃ…」 悲痛なれいむの声を聞いて、通りすがりの男がすっと巣の中を覗き込んだ。 「なにしてんだ?」 あの箱をれいむたちに与えた男である。 「うわああああああああああ!!!」 思わずれいむは男の顔面にむかって体当たりした。 「うわっぷ!?な、なにすんだよ!?」 「おばえのぜいで!おばえのぜいでぇええええ!!」 「おにいざんがごのばごをわだずがらでいぶだぢがあああ!!!」 子れいむたちも男の出現を悟って思わず溜まっていたものが爆発して罵声を投げかけ始めた。 「な、まさかお前子どもまで箱の中に入れたのかよ!?」 男は酷く驚いたようだった。 「でいぶのあがぢゃんぢゃんどだぢでねえええええ!!」 男はこの箱ならゆっくりには取り出せないだろうと思って軽いいたずらのつもりでこの鉄の箱を手渡したのだが まさか子どもを入れてしまうなんて思いもよらなかった。 「わかったわかった、出してやるって…」 流石に男も気の毒に感じて手を貸してやることにしたのだった。 「あ、あぢがどおおおおおおおおおお!!!」 れいむは嬉し涙を流して男の足に頬をこすりつけて感謝した。 「要はひっくり返せばいいんだよ…重いな」 男はよっこいせと箱を持ち上げるとごろんとさかさまにした。 「ゆぐ!?」「ゆうう!?」「ゆっくりまわしぎゃあ!?」 中のものもごろごろ壁に当たりながら転がり、箱の穴が下側に向いた。 「さ、その穴からでな」 男は思っていたより重いのか少し声を震わせながら早く出るよう子れいむ達に促した。 「ゆっくりでてきてね!」 れいむはこれ以上ないという笑顔で子れいむ達の脱出を待った。 箱の中から子れいむ達が動きあう音がする。 「「「でれないよおおおおおおおおおお!!!」」」 「ど、どおいうことおおおおおおおお!?」 三ヶ月という時間は子れいむ達が成長するのに充分すぎたのだ。 500円玉程度の穴を通るには子れいむ達は成長しすぎていた。 「ぢゃんどだぢでね!でいぶのあがぢゃんぢゃんどだぢであげでね゛!」 「これ、加工場に働いてる兄貴から失敗作貰っただけだから加工場行かないと取り出すのは…」 「がごうじょういやあああああああああああ!!!」 子れいむ達が加工場という単語を聞いて泣き喚いた。 「ほがのぼう゛ぼうぢゃんどがんがえでよ゛おおお!!!」 子れいむ達が出られるという希望を打ち砕かれてれいむは半狂乱になって男に噛み付いた。 目は血走り、怒りに震えている。 「し、しるかよ!」 男は箱を投げ捨ててれいむを引っ剥がすと一目散に走り去った。 男にとっていくら同情したからといってこれ以上は面倒なだけだった。 「ゆぎゃあああああ!」 「いだいいいいい!!」 子れいむ達は箱を乱暴に投げ出されて壁に体を打ち付けて悲鳴を上げた。 「ま゛っでよおおおおお!ゆ゛っぐり゛だぢでえええええええ!」 れいむは男の後を追ったが遂にその男とふたたび出会うことは無かった。 「もういやあああああ!」 「ごごがらだぢでええええええ!!」 子れいむ達の悲鳴だけが箱の中から漏れ出していた。 それから月日は経って、子れいむ達が箱に入って一年がたった。 もはや親子の間で会話さえなくれいむが箱の中に餌を入れ それを黙々と子れいむ達が食べるだけという生活が続いていた。 成人間近の子れいむ達の食料を集めるためにれいむは奴隷のように働き続けた。 もはや他のゆっくりとの親交もなくただただひたすら食料を集めるだけ れいむの楽しみなど全く無くゆっくりせずに汗水たらす日々だった。 れいむはなみだも枯れ果てた目で箱を見つめる。 「ぉかあさん…」 その時、小さな小さなくぐもった声が箱の中から聞こえた。 「…!?どうしたの?ゆっくりしていってね!」 久々に聞いた子どもの声にれいむは慌てて箱をよじ登って穴を覗き込んだ。 「ぜまぃぃ…!」 「ゆ!ごべんね!いつかかならずだしてあげるからがまんしてね!」 れいむはいつも言っていた文句ながらも久々に子れいむと会話が出来て 嬉しそうに答えた。 「ちがうのぉぉお…!」 しかし子れいむの声は苦しみに満ち、切実だった。 「いぎ…でぎ…だい…」 「ぐるじぃぃ…!」 「ゆ!?どういうこと!?ゆっくりせつめいしてね!」 箱の中は限界に来ていた。 成長した子れいむ達により完全にぎゅうぎゅう詰めになり息をするのも困難なほどで 三匹は顔をつき合わせて穴に向かって口を開いていた。 もう後ろを振り返ることも出来ないだろう。 いや、横も無理か。 動かなくていいぶん発育だけは非常によかったのが仇になった。 ぶくぶくと太り成人以上のサイズになった三匹にもはやスペースは無かった。 次の日 何とかしなければと思いながらも結局何も思いつかなかったれいむは また食事を運ぶことを繰り返した。 「ぉか…さ…」 この前よりさらに苦しそうなか細い声が聞こえ、慌てて箱を覗き込む。 するとそこには赤黒い何かが広がっていた。 「ど、どおいうこと?!」 「はやくれいむのおくちにたべものいれてね!!!」 箱の中の赤黒い何かがうごめいたかと思うと子れいむの元気な声が返ってくる。 「ゆ!?ひょっとしてこれおくちなの? そんなところにいたらほかのみんながたべられないよ! ゆっくりどいてあげてね!」 「うるさいよ!むのうなおかあさんはゆっくりしてないではやくごはんよこしてね!」 「どぼぢでぞんなごどいうのおおおおおお!?」 子れいむの突然の暴言にれいむは驚愕した。 「こんなことになったのはおかあさんのせいなんだからおかあさんのいうことなんてきいてられないよ! おかあさんはれいむたちみんなしぬかれいむにだけでもごはんをあげるかとっととえらんでね!!」 「ゅ…」 「た…ぅぇて…お…ぁ…ん…」 子れいむの怒声と押し潰された他の二匹のか細い悲鳴が聞こえてくる。 「ゆ、ゆぅぅぅう…!」 れいむは悩んだすえに、他の二匹にないて謝りながら餌をあげることにした。 その顔には苦渋の色だけがあった。 それから三日ほど経った。 「……」 れいむは陰鬱な気持ちで箱の前へと歩いていった。 その姿はまるで死刑執行代への道を歩む死刑囚のように項垂れていた。 「おかあさん!はやくごはんちょうだいね!おなかすいてゆっくりできないよ!」 「ゆーおなかすいたああああああ!ゆっくりしてないでえええええええ!!」 しかし二匹の呼び声を聞いてその表情はぱぁ、っと明るくなった。 「ゆ!なかなおりしてくれたんだね!みんなでゆっくりごはんたべようね!」 れいむは三匹の子達が仲直りして押し潰すのをやめてくれたのだと想い喜びに震えながら穴を覗き込んだ。 「ゆ…?」 しかし穴の中からは甘い香りと真っ赤に開かれた二つの口があるだけだった。 甘い香りは一体どこから来たのかとれいむは目を皿の様にして必死に見回した。 何度か角度を変えると光の具合が変わり、その原因がわかった。 「どぼぢでええええええええ!?」 穴の前を占領していた子れいむが顎の下を食い破られて死んでいた。 「れいむたちのごはんをとるわるいれいむはやっつけたよ!」 「だからおかあさんはやくごはんちょうだいね!!!」 「ゆっぐりいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」 れいむの中に一挙に恐怖の感情が沸き起こった。 自分の家族を自分で喰らったこの子達は本当に自分の仲間なのかという疑問がわきあがる。 その疑問や恐怖を仕方なかったんだと理性が必死に押さえつけた。 感情を押し殺して、れいむの箱の前にただ餌を運ぶだけの日々がまた始まった。 「ぐぢゃいいいいいいいいいいい!」 「むじじゃんごわいいいい!おがあじゃんだずげでよおおおおおお!!」 「……」 食いちぎられた子れいむの死体は腐って、悪臭を放ち いつの間に入り込んだのか虫たちが集り始めていた。 れいむの耳にはそんな状況に身をよじって助けを求める子れいむ達の悲鳴を 聞き入れる気力さえなかった。 ただただ餌を与えるだけである。 数日後、男が巣の中をのぞいた。 一瞬、箱を渡した男が来たのかと思ったがよく顔を見ると別人だった。 ひょっとしたら箱の開け方が分かって助けに来たのかと思ったのにぬか喜びだったのかと れいむはまた死んだ魚のような目で俯き溜息をついた。 「その箱、開けに来てやったぜ」 「「「ゆ゛!?」」」 「弟に前なんとかならないかって頼まれててな 工場の道具持ち出すと色々とまずいんだが弟があんまりに憐れそうに言うんで遂に折れてきちまったよ。」 その男は箱を渡した男の兄であるようだ。 罪悪感を感じてた弟が兄に頼み込んで、重い腰をあげたというところのようだ。 「あ、あぢがどおおおおおおおおおおお!!!」 れいむは押し殺していた感情が爆発して涙を流した。 この箱に囚われた生活がやっと終わるのだ。 「やっどでれるよおおおおおおおお!」 「おねえちゃん!おかあさん!おそとにでたらいっぱいあそぼうね!!」 子れいむ達は顔を見合わせて嬉し涙を流しながら笑いあった。 れいむもその仲のいい姿をもうすぐ見れるのだと思って嬉しくて嬉しくて仕方が無かった。 今までの全てが報われたとれいむは思った。 「加工場製作のチェーンソー、切れないものはあんまり無いぜ!」 男が背負っていた巨大な機械の紐を引っ張るとその刃が回転し始める。 その刃を箱に添えると火花と不思議な金属音が鳴って、箱の上部が切り開かれた。 「ゆぎゃあああああああああ!!!」 「でいぶどりぼんがあああああああああ!!!」 その際子れいむの頭の皮が少し削れ、悲鳴を上げた。 「あ、わるいわるい」 男は悪びれなくニヤリと笑った。 「きをつけてね!」 「わかったわかった、今だしてやるから…あ」 男は顔をしかめた。 「ゆ?どうしたの?はやくだしてあげてね!」 「「だしてね!」」 「ちょっと見てろ」 そう言うと男は死んだ子れいむの体を掴み引っ張った。 ベリベリと音を立てて壁に皮を残して子れいむの死体がちぎりとられた。 「ゆげええええええええ!!!」 凄惨な我が子の姿にれいむは餡子を吐いた。 「な、なんでごどずるのおおおおお!!」 そしてすぐに抗議をした。 男は残念そうに首を横に振る。 「皮が壁に完全に癒着しちまってるよ 取り出したら今みたいに皮剥がれて死ぬね 諦めろ」 男は両手を上げてお手上げのポーズをとった。 「どおいうごどおおおおおおおおおおおおお!?」 「ぢゃんどだぢでよおおおおおおおおおおお!!」 子れいむ達が話が違うと悲鳴を上げ男に飛び掛ろうとした。 しかし今は動ける空間があるにも関わらず一歩たりとも二匹は動くことが出来なかった。 「ま、人生そううまくいかないってこったな」 男はやれやれとチェーンソーを抱えて去っていった。 「「おいでがないでえええええ!!!ゆっぐりぢでいっでよおおおおおおお!!!」」 子れいむ達の叫びに男は一度だけ振り返って残念そうに眉をしかめたがそれだけだった。 「ふ、ふひひひひひひひいひひひ…ゆっくりぃ…ゆっくりぃ…」 れいむに至っては、絶望の淵で目の前にぶらさげられた希望を打ち砕かれて遂に心に異常をきたした。 しかしその顔は幸せそうでもあった。 なにせこうやって何もせずにゆっくりしているなど一年ぶりにもなるのだから。 子れいむ達も直に何もかも諦めてゆっくりしだして家族みんなでゆっくりできるようになるだろう。 このSSに感想を付ける
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「よし、理解した」 俺は虐待お兄さん、その中でも特に調査と分析を重んじるとても知的なお兄さんだ。 ここ数年、沢山のゆっくりどもを毎日毎日ブチ殺してきて理解した事がある。 あいつらが悪意を表にするのは集団のときだけで、一匹で居るときはさほど酷い事をやらないのだ。 ゆっくりによるゆっくりいじめもそう。集団での村への攻撃もそう。やつらは群れると悪意が濃くなっていく。 一匹だけだとせいぜい素の傲慢さで態度が大きい程度で、畑荒らしすら怯えて行わないのだ。 人間の家に侵入する割合もかなり低くなる。人に見つかっても逃げようとする固体が大半だ。 その事に気付いたからには調査開始だ。まず森でゆっくりれいむの家族を発見、捕獲する事にした。 かなりの数が居るな・・・ついさっき出産したばかりの母親と父親、お姉さん8匹に妹12匹、赤ちゃん20匹ってとこか。 「ゆっ!おにいさんゆっくりできるひと?」 「ごめん、今急いでるんだ」ポイッ 「何するのおおおお!!れいむの赤ちゃ」ポイッ 「ゆっくりできないお兄さんはゆっくりし」ポイッ ゆっくりどもを適当にあしらいつつ、背中の籠に放り込んでいく。 この籠はこの時の為に俺が自作した特性のゆっくり籠だ。 入り口には返しがついてるから入るときはスムーズなのに出すのは外部からバラさないと出られないんだ。 我ながらなんという便利な籠。文明の利器には感謝するべきだと常々思う。 「ゆ゛ぐう゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!ぢゅぶれ゛る゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!」 「れ゛い゛む゛の゛あ゛がぢゃん゛があ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 唯一欠点を挙げるとすると、構造の欠陥から大量に入れると内圧で大変な事になるらしい。 まぁ、そんなのゆっくりハントじゃまったく無意味だから気にしないけどね。なんでもかんでも悪いところを探して叩くのは不毛だ。 とりあえず巣に居るゆっくりどもを全部捕まえると、俺は家の実験室に帰る事にした。 俺の家まではここからだと10kmくらいか。岩場も多いけど気をつけて走って帰るとしよう。 「「「「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ぐあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」」」」 俺が跳ねる度に声がする。まぁ、いい熊避けになるだろう。 やっべ虐待お兄さんの血が騒ぐ!スキップとかもしちゃうぞーw 「「「「や゛あ゛あ゛あ゛あ゛め゛え゛え゛え゛え゛え゛でえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!!!」」」」 「ははは、ゆかいだ。はははははは!!!!!」 俺はゆっくり達の悲鳴をBGMにくるくると踊り跳ねながら5時間くらいかけて家に帰った。楽しいんだからちょっとくらい遊んでもいいよね。 年甲斐もなくはしゃいだので明日は確実に筋肉痛だろう。やれやれ。 「「「「ゆ……ゆっぐり…ざぜでぇ……」」」」 「ほら、お前らでておいでー」 蓋を外した籠をひっくり返して床に立てる。ここからがコツが居るんだ。 籠の底にある一本のピンを倒すと、底から空気が入って簡単に中身が出てくるらしいんだ。 ポキッ……シュー……べちょっ。 「「「「ゆぐうっ!」」」」 よし抜けた。あとは引っ張るだけだ。ここで垂直に持ち上げられないと中のゆっくりが崩れてしまう事がよくあるらしい。 ズズズ……ポンッ ぷるんっ 無事ゆっくりが取り出された。元々赤ちゃんから入れていったから上の方には餡子を吐きつつピクピクしてる赤ちゃんれいむ数匹が張り付いてる。 あ、ゆっくりの吐いた餡子が上から垂れてきた、これじゃまるでれみりゃの好物じゃないかw まぁ、捕獲するのが目的なので一回バラさないとな。しばらく養生すれば元に戻るだろう。ゆっくりだし。 そう思い、台所からスプーンを持ってきた。え?他になんかあるだろ? 他に使えそうな道具が無かったんだから仕方ない。バラすのに使える道具ならあるんだけど。 んじゃ、早速右端の赤ちゃんから外してやるか。 「「「「いだい!!ゆっぐりやめてね!!!」」」」 全てのれいむがいっせいに抗議の声を上げる。 ………あれ? もしやと思い、別のゆっくりの間にスプーンを入れていく。 他のゆっくりに負担がかからないように……そーっと…… 「「「「やめてっていってるでしょ!!おにいさんはひどいひとだね!!!!」」」」 結論:こいつら融合しちゃってるーーーー!!!!!! 少なくとも、感覚は共有してるらしい。どんなふうに融合しているのか気になるな…… 俺は桶に水を汲むと、こいつらにぶっ掛けた。 「「「「すっきりー!!」」」」 上にかかっていた餡子を流して気付いた事が有る。 1、表面上は完全に再生していた。赤ちゃんれいむもどうやら元気なようだ。 2、接着面は完全に結合してる。引っ張ると痛がるみたいだ。 3、この状態でも動く事は可能らしい。下になってるゆっくりがプルプル跳ねてた。 なんだこれ……… とりあえず次のステップに移りたいと思う。俺は赤ちゃんれいむを掴んで勢いよくひっぱった! ブチッ! 「「「「いだいよおにいざん!!やめでえええ!!」」」」 結構余裕あるな、こいつら。ところで外した赤ちゃんれいむは……… 「ゆゆ……ゆっくりちていってね!!」 うお!個別の意思を持った!?どうなってんだこれ!? とりあえず、手の中の赤れいむに現状を見せてみるか。何かわかるかもしれない。 「おーい、赤ちゃんれいむー」 「ゆゆ?おにいちゃんゆっくちできるしと?」 「これなーんだ」 そう言って手の中の赤れいむをゆっくりの集合体に向ける。 「ゆぐううう!!!れいむのばげものおおお!!!どっがいっでぇええええええ!!!!」 「「「「ゆゆっ!!ひどいよ!!あかちゃん、おかあさんれいむだよ!!!ゆっくりしてね!!!!」」」」 あー…………なるほどね。コアはおかあさんれいむか。 で、赤ちゃんはそう認識できないと。 しかし…これは俺の手にはおえんなぁ…… 「赤ちゃん、これはご飯だからゆっくり食べてね!!ほら、おいしいよ!!」 「わかった!!ゆっくりたべるよ!!むーしゃむーしゃ!!しあわせー!!」 「「「「どう゛じでごん゛な゛ごどずる゛の゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!!」」」」 おー、食ってる食ってる。必死に逃げようとはしてるみたいだけど体の使い方がわからなくて抵抗できないみたいだな。 これなら当分は大丈夫だろう。 俺は研究所に鍵をかけて一週間ほど放置した。 一週間後に残ってた一匹のれいむはげんのうで叩いて上げた。 「ゆぴゅっ!!」 これが最後の言葉だった。 後に加工所の人に聞いたことだが、ゆっくり同士の癒着事故は稀によくあるらしく、 その中でも出産間近~子供を産んだばかりの頃のお母さんれいむが居ると意識が全員統合されるらしい。 出産前の段階で子供が暴れないように体がそういう処理をしているらしいが、まだメカニズムはよくわかっていないようだ。 今回の件で俺が理解した事が一つだけある。 「ゆっくりは一匹でも親族を食い殺す害悪だ!!俺は間違っていた!!」 より真理に近づいた俺は虐待お兄さん、その中でも特に調査と分析を重んじるとても知的なお兄さんだ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ドスまりさへの復讐(中篇)書くはずが気がついたらこんなのになってたよ!! しかも元々は21スレ890番の証明をするはずだったのに………なんだこれ。 ゆっくり現実逃避した結果がこれだよ!! このSSに感想を付ける
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ゆっくり剥製 ※虐待成分は殆ど無しです。 男は幻想郷では珍しい剥製製作の技術を持っており、それで生計を立てていた。 男の仕事はまず材料であるゆっくりを見つける事から始まる。 ゆっくり達が起き出す頃合を見計らって森に分け入り、出会ったゆっくりをためつすがめつし、自分の作品に相応しいゆっくりであるか検分するのだ。 まずは輪郭。ゆっくりの特徴である下膨れの顔。その曲線のラインを見定め、時に曲線をなぞって感覚で確かめる。 基本的に体の無い生首饅頭であるゆっくりにとって下膨れの曲線の美しさこそがゆっくりの美醜を決める要因の一つになる。当然でっぷりと見苦しく太ったゆっくりなどもっての外である。 大抵のゆっくりは嫌がるが、「可愛い」とおだててやり、心ばかりの野菜くずを渡すと掌を返したように協力してくれる。つくづく単純なものだと男は時々思う。 次に髪。これは人間と同じで、傷んでなく、サラサラで色素の濃いものがいい。当然、クセっ毛はアウトだ。 最後に髪飾り。男にとってはゆっくりの髪飾りなどはどうでもいい物なのだが、依頼してくる客の殆どはゆっくりがもともと身に着けていたものでないと困る、と言う。 何がどう違うのか男にはサッパリだが、とにかくキズや汚れが少ないものを身に着けているゆっくりを選ぶ。 幸い、とある群れでメガネに叶った一匹のれいむ種を見つける事ができた。 ゆっくり達に話を聞いてみると、そのれいむは群れで1,2を争うほどの器量良しなのだとか。 ゆっくり達からも太鼓判を押されたため、男はそのれいむを「作品」にすることに決めた。 群れから連れ出す事をゆっくり達に説明すると、群れからもれいむ本人からも嫌がられた。 男にとってはそういう対応をされるのは想定内のことなので、適当に言いくるめておく。 「私もこのれいむの美しさの虜になってしまってね・・・。私の家でもっときれいにしてから必ず返すからそれまで待っていてくれないか?」 勿論賄賂代わりの野菜くずも忘れない。れいむにも特別に餡子(以前の作品を作った時に出た物)を食べさせ、納得させる。 そうして群れから材料であるれいむを連れ出し、家へと連れ帰る。 材料を確保した事でようやく本格的に男の仕事が始まる。 まずは、れいむに何でもいいから食べさせる。大抵の場合は以前の作品を作る時に出た餡子だ。 直接食べさせようものなら間違いなく汚く食い散らかし、口の周りに餡子がついて製作の際に要らない手間がかかってしまう。 その為、匙で餡子を掬ってれいむに食べさせてやる。 肝心のれいむはというと男が自分の美しさの虜になっていると完全に信じ込んでいるため、匙で食事を与えられる事が当然と思っている。つくづく調子のいい生き物だ。 食べ始めの頃は「うっめ!これめっちゃうっめ!!」だの「まじはんぱねぇ」だのテンプレ通りのセリフをほざきながら食べているが、次第に声に力が無くなり、眠るように意識を失う。 当然である。餡子の中には睡眠薬が混ぜてある。量にして人間でも軽く1日は眠り続ける程度。ゆっくりが飲もうものなら良くて仮死状態、悪くて永遠に眠る事になるだろう。 れいむが動かなくなった事を確認すると、男は別室の作業場へと移動する。 まず、ホルマリンに漬け込み、防腐処理を行う。他の動物や魚とは違い、ゆっくりは饅頭である。その皮は水分に弱く、長時間漬け込んでいると皮が崩れて台無しになってしまう。 逆に言えばホルマリンが皮に染み込むまでそれほどの時間がかからないということでもある。 閉じていたれいむの目を開き、だらしなく開いていた口をいつものふてぶてしい笑顔の形にしてホルマリンに漬け込む。 ボーダーラインは5分である。十分に成熟したゆっくりなら皮全体にホルマリンが染み込むまでにそれほどの時間で済む。 ホルマリンから引き揚げ、れいむの体が固まっている事を確認する。 そして、メスで底部に切れ込みを入れ、そこから体内の餡子を掻き出す。 仮死状態でも血肉とも取れる餡子が減っているのがわかるのか、時々「ゆ゛っ、ゆ゛っ」と小刻みに震える。 そして、完全に餡子を掻き出すと、空っぽになった皮の中に石綿を詰めていく。ここで気を抜くと折角ホルマリンで硬直した皮の形が崩れてしまう。男の顔が険しくなり手つきも慎重になる。 れいむの中身が石綿に置き換わったら、目をくり抜き、ガラスで出来た義眼を埋め込めば完成である。 「いやぁ、あなたの作る剥製は見事だ!いまにも生きて跳びはねそうだ!」 依頼主は完成したれいむの剥製を見てご満悦のようだ。 ちなみに依頼主の殆どは所謂ゆっくり愛で派と呼ばれる人種である。 「かわいいゆっくりをいつまでも可愛いままで飾っておきたい」という歪んだ、しかしある意味では共感できなくも無い理由である。 とにかく男はこれで生計を立てている。依頼主の事情には興味は無い。 ただ、自分の技術を用いて最高の作品を作る。ただそれだけである。 あとがき 多くの虐待SSに触発され、自分もそれっぽいものを書いてみました。 他の先達の皆様の様に直接的な虐待描写が浮かばないため、こんな形で間接的に虐待してみました。 ちなみに剥製製作については専門的な知識を持っていないため、多少無理があるところが多いと思います。 下手にツッコまずに、スルーしていただけたら幸いです。 このSSに感想を付ける
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ゆっくりと紐 体内受精をしたゆっくりれいむと、それを見守るゆっくりまりさ。 とうとうここまで来たのだなあ、と、感慨深く思い起こす。初めてこいつらと 出あったのは、春の桜が散り切る前のことだったろうか。ゆっくりの家宣言をさ れた俺は、その唐突な内容よりも愛らしい彼女達の仕草に心を奪われてしまった のだ。 だって可愛いのだもの。 毎日のようにご飯を食べさせ、ワガママを聞き、ゆっくりとさせてやる毎日。 頼っているという自覚すらないのだろうが、それでも俺は幸せで、ゆっくりと できた。 冬も間近、二匹の初めての子が生まれた。枝にまるまると実った彼女達は、本 当に幸せそうに笑っていた。俺自身家族が増えたことに大層喜び――その頃には 『おにいちゃん』ではなく、『おとーさん』と呼ばれ始めていた――、さらにゆ っくりとした暮らしを深めていた。 だが俺の稼ぎはそれほど多くはなく、多数の家族を養えるほどではなかった。 ゆっくりの姉達は一様に、父母と新しい子供を養うことを選択し、次の子供が生 まれると、なごり惜しげに皆旅立って行くのだった。 悲しい出来事もあった。 どこからか入り込んだゆっくりぱちぇりーに、生まれたての子ゆっくりが連れ 去られ、多数が行方不明になったこともあった。他のゆっくりが入り込み、子供 たちの何人かが犠牲になったこともあった。それは不幸ではあったが、家族の絆 をより深め、こうして新たな幸せを迎える原動力ともなったのだ。 世の中には、ゆっくりを食べたり、虐待したりする人がいるらしい。見つけ次 第に殺してしまうのも居る。だがどうだ、ゆっくりはこうしてゆっくりしている だけで、果てしなくゆっくりをもたらしてくれると言うのに……。 ・ ・ ・ 「うまでるよ! もうずぐばぢざとでいぶのあがじゃんがうばでるよ!」 顔を真っ赤にして、それでも幸せそうに叫ぶ母れいむ。父まりさと子供たちに 囲まれた彼女に近づいて、出産の手助けをしてやる。 「れいむは出産初めてだよな?」 「う゛? 子供だぢならだぐざん産んだよ?」 違う違うと手を振り、俺は簡単な説明をする。 「枝から生まれる子供と、おなかから生まれる子供は違うんだ。今回みたいにお なかから生まれる場合、何の準備もしないと、危険が危ないからゆっくりできな いんだよ!」 そう告げられた一同は、「ゆっくりしたいよぼおお!」「あかじゃん! まぢ ざのあがぢゃんが!」「ゆっくりなんどがぢでえええ!」などと騒然とし始める。 「でも、これさえあれば大丈夫だよ!」 出産のために用意してきた道具を取り出す。泣き叫ぶ声が歓声に変り、俺はそ の道具を母れいむに巻き付けた。 「おとーさん、これなに? ゆっくりできるもの?」 「ああそうだよ、ゆっくりできるよ……とさて、聞いてくれ」 「何なに?」「ゆっくりする?」 「これはね、『紐』というんだ。出産をするときに、赤ちゃんが勢い良く飛び出 すからね! 怪我をしないように巻きつけてあげるんだよ! みんなも怪我した らいけないから、つけてあげるね」 信頼している『おとーさん』のセリフに、誰一匹疑うことすらなく、『紐』を 体に巻きつけるゆっくり達。 「あ、まりさはこっちに来なさい。ゆっくりと出産を見れるようにしてあげるか らね!」 「わ、わかった! ゆっくり赤ちゃん見たいよ!」 俺は父ゆっくりまりさを、母れいむの目の前に固定した。俺は出産補助装置の 概要を、皆に説明する。 装置に固定された母れいむは、ゆっくりしながら出産することが出来る。そし て出産された赤ゆっくりは、赤ゆっくりゆっくり装置によってゆっくりさせられ る。子ゆっくりゆっくり装置は、母れいむの目前、固定された父まりさのすぐ体 下に設置されている。 「さあそろそろだな。みんな、動くと危ないから動いちゃだめだよ!」 「「「ゆっくりじっとしているね!」」」 「ゆ゛っ! ゆ゛っ! ゆ゛ぐりいいいいい!」 息も絶え絶え、頬を真っ赤にしながら、母れいむの出産が開始された。母れい むに巻きつけた『紐』には多少ゆとりがあるため、この程度で怪我をすることは ない。 「赤ちゃんだ! れいむの妹だよ!」 「違うよ、まりさの妹だよ!」 「ゆっくり! ゆっくり生まれていってね!!」 皆の応援のなか、生まれながら声を上げる赤ゆっくり。 「ゆ、くり、……う?」 違和感に気付いたのだろう、慌て始める。 「ゆ、おかあしゃんゆっくり出来ないよ! お顔がひたい、ひたいよぅ!」 「ば、ばだじのあがじゃん! どぼじだぼおおお!?」 「ゆ、ゆっくりがんばってね!」 だがもう出産は止まらない。勢い良く子供を産み出す母れいむ。 「い゛っ! ゆ゛っ! ぐりじでぶううううううううううう!」 母れいむに巻きつけられた鋼鉄の紐に輪切りにされ、絶命したまま勢い良く飛 び出した赤ゆっくりは、そのまま赤ゆっくりゆっくり装置にその亡骸を晒した。 「う゛あああ! でいぶどぶりぢいいいいいなあがじゃんがああああ!! あが じゃん! あがじゃっ!?」 そのショックが次の出産を早めたのだろう、下腹部が膨張し、新たな赤まりさ が顔を覗かせる。 「うっう……。お、おかあさんがんばって!」 娘達の応援に、今失ったばかりの命を思うゆとりも与えられず、出産を開始す る母れいむ。だがすでに赤まりさの顔には行く筋もの切れ込みが入っており、 「ゆっぐうううああああぶっ!!!」 生を得るのと同時に死に誘われた。 「うばああああああああああああ! あが! でいぶのあがああああ!!」 「あがじゃあああんんんんんんんん!!!」 装置に横たわり、ぴくぴくと震える、赤まりさだったもの。 ゆっくりと生まれ、ゆっくりと育ち、ゆっくりと旅立つはずだった、幸せなゆ っくりとなるはずであった餡の塊は、何を言うこともない。 絶望に染め上げる家族に向けて、僕は慰めの言葉を紡ぐ。 「もしかしたら、産むのが速すぎたのかもしれないな。可哀想に……ゆっくりし たかったんだろうにね」 その言葉にびくりと体を震わせる反応する母れいむ。目の前の我が子の亡骸に、 絶望の表情を浮かべる父まりさ。声すら立てずに涙を流すゆっくり一家。 そんな彼女達の心を癒すために、ビデオを見せてやる。 「おや、あれは何かな……?」 母れいむの、昔生んだ娘達の姿が、そこには映し出されていた。ビデオの概念 を知らない一家は、まるでその中に生活しているように見えることだろう。昔、 唐突に現れたゆっくりぱちぇりーにさらわれたはずの、生まれたての我が子。彼 女達の元気な姿を見せられた母れいむは、彼女達が生きていることに――今の状 況を忘れているわけではないだろうが――歓喜した。 喜びもつかの間、ゆっくりぱちぇりーによっていたぶられ、無残な姿を晒す赤 ゆっくり。その衝撃は、またも出産を早めたようで、何とか赤ゆっくりが生まれ ないように暴れだす母れいむと父まりさ。 「だめ! ゆっぐり! もっどゆっぐりじでえええええ! うばでだいで! う ばれないでぼおおお! ゆっぐりじでよぼおおお!」 「がばんじででいぶ! がばんじだいどまでぃだどでいぶのごどぼがああああ!」 ゆっくり達は気付かないが、装置は時間とともに母れいむを締め付け、出産を 強要する作りになっている。装置に固定されており、そもそも出産をコントロー ルする術も知らないであろう母れいむは、またも生まれながら死に絶える赤ゆっ くりを目の当たりにせざるを得なかった。 ビデオからは延々と、巣立ったはずの子ゆっくり達の断末魔が流れつづけ、生 まれては死んでゆく赤ゆっくりの残骸は増えていった。 ・ ・ ・ 時間を掛ければこんなにも「ゆっくり」させてくれる存在になるのだ。 次回の出産のためにも、信頼を損ねることは出来ないのだが、彼女達の信頼を 踏みにじる時のことを考えると、とてもゆっくりとした気分になれるのである。 このSSに感想を付ける